男のきものを嗜む。「流行のグレンチェック柄インバネスコートを。」
暦の上では春。
気候も段々と暖かになり、
朝晩を除けば、冬から春へと移ろってきたことを体感します。
息子との会話にも、
「やっぱり、春と秋が過ごしやすいね!」
という言葉を多く見かけるようになり、
過ぎ行く季節に名残を感じ、来たる季節を待ち遠しく思っています。
さて、
一昨年の冬から着始め、今年は毎日の様に袖を通していました、
冬のウールコート「インバネスコート」。
会う方、皆さまから、「格好良いですね!!」とお褒めの言葉を頂き、
今冬は何かと嬉しかった私。
もしかしたら、コートがカッコいいだけで、
着姿がカッコいい訳ではないのかもですが、ポジティブが取り柄の私♪
着姿をアップしてみる事にしました。
コートの身頃に、袖首回りにマントが付いている、
「インバネスコート(とんびコート)」。
着ていると、お褒めの言葉と一緒に、
「金田一耕助みたい!」とか、「シャーロック・ホームズみたい!!」
と言われるのがほとんどで、探偵風情の印象が強い着姿です。
「インバネス」というものは本来、
「取り外しの出来る長めのケープがついたコート(外套)」の事で、
それが進化発展をして「二重回し」というコートになったもの。
明治20年頃から流行はじめ、インバネスは洋装用のものでしたが、
日本らしく、和装用へと変化をしました。
私が着ているものも、衿周りのケープは固定されており、
正式名称は、「二重回し」が正解の様です。
身頃は袖のない、タンクトップ状。
袖周りの防寒はケープが担ってくれており、
あまり上げ下げをすると、そこから冷気が入ってきます。
なので、これを着ている時はポケットに手を入れている方が暖かく、
入れっぱなしは何ですが、様(さま)にはなるのが私なりの実感です。
柄は、今年の流行「グレンチェック柄」。
黒の一色も便利かと思ったのですが、
私の場合、グレーの角袖コートを一枚持っているので、
こちらのコートは遊び心を持たせたいと思い、
柄もモダンなチェック柄を選びました。
これは正解で、正絹の着物を着てのお出掛けにも、
木綿の着物を着ている時でも、フォーマル&カジュアルで使う事ができ、
とても便利な一枚になっています。
そして、ウールコートの最大のメリットは「雨雪よけに最適」という事。
正絹のコートや羽織も良いのですが、
このコートを羽織っていれば雨の中歩いても、安心していられ、
機動力と行動力が上がります。
何かと雨雪の多い冬の頃。
便利な一着を持ち、着物でのお出掛けが一層快適に、
楽しいものになればと思います。
もう今シーズン終わりですが、
来シーズンに向けてのご相談は承ったおりますので、
ご興味のある皆さまは、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
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