男のきものを嗜む。「着物を愉しむ男子のお姿。」
きもの美濃幸は、男性のお客様に恵まれた店で、
最近は「男性のお客さまのみ」という営業日も増えてきました。
当店にお見えになる男性のお客様は、
何かお習い事を始めたから着物を着たいとか、
着ていく場所が出来たから着物を着る、という方は少なく、
「着物でお洒落をしたい。」
「着物をファッションとした楽しみたい。」
というお客様が圧倒的に多く、
というか、ほぼ100%そうしたお客様にご来店ご利用頂いております。
結果として、着物を着る機会を増やすために、
お習い事を始める方も多いのですが、
「ファッションの選択肢」として着物を愉しんで頂きたいと、
私たちは想い、商いをさせて頂いているので、
これも本当に有難い事だと思っています。
当店開催!お勧めのお習い事はこちら
今日は先日開催された、雫の間の生徒さんたちが参加された、
初釜に向かう男子二名さまをご紹介。
お二人共に、当店で御仕度をさせて頂き、晴れやかな会へと向かわれました。
お一人はこちら。
ボーラ―ハットに黒縁眼鏡、チェック柄のとんびコートの組み合わせは、
大正ロマンの風情を感じつつも、れっきとした平成らしいファッションの形。
初釜にて薄茶のお点前をするため、少し緊張中の所の撮影でしたが、
最大限の笑顔で写って下さいました♪
ちなみにコートの下は、無地紬の長着と、無地紬の袴のコーデ。
向かう初釜の様子によっても様々ですが、
無地紬の組み合わせは、
茶席の風情に向く、私のおすすめコーディネートです。
御召の長着×羽織×縞袴なら、晴れ晴れしい席に向くのではと思い、
私自身、そのコーディネートで向かった事があるのですが、
昨今の洋装も多い茶席の場合、浮過ぎてしまう様に感じました。
そして、こちらの方はお客様での参加。
先にも書いた通り、紬のコーディネートが決まっています。
こちらは長着は厳密には無地ではなく、細かな経縞が入っている「小千谷紬」。
和室かつ、現代建築の様な煌々とした明かりではないお茶室の場合、
これくらい味のある色合いの紬生地は、その雰囲気に馴染むと、私は思います。
直前まではお召の長着をお召しになろうか、色々とお悩みの様子でしたが、
結果、この組み合わせで良かったとの事。
初めての初釜の席を、とても楽しんでおられたご様子でした♪
着物を愉しむことが、自分らしさへと繋がり、
着物が皆さまにとっての掛け替えのないアイデンティティになれば、
そして、そのお手伝いをする事が出来たら、
着物屋の私にとって、何よりの楽しみであり、喜びです。
色々とご相談には乗らせて頂きますので、
着物をお召しになりたい男性の皆さま、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
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