男のきものを嗜む。「足音まで心地良い、真綿草履の履き心地。」
先日、ホテルで開かれたパーティにお招きいただき、
この様な装いで会場に向かいました。
私のフォーマル傾向の場所に出向く際の定番、
織司なかむらさんの御召の長着と羽織のコーディネート。
光の当たり方もあってか、
生地の地模様が綺麗に写りましたが、
実際もその地模様がきれいに浮かび上がるほど、
丁寧に織り上げた生地感が魅力的な、
織司なかむらさんのお品です。
そして、今日の本題。
今年の年初めに誂え、履きはじめました、
フォーマル専用の真綿草履。
上記のとおり、「フォーマル専用」にしているので、
毎日履くものではありませんが、
履くたびに、そして先日のパーティの際も、
その履き心地に病み付きになっています。
履けば履くほどに心地よさを実感する一足。
何が心地良いかと言えば、まずは「サイズ感」。
この草履は、他のものと比べて若干幅は小さめにし、
反対に踵の高さは高めに誂えました。
この文言だけ見ると、履きづらい様にも感じるますが、
実際に履いてみると、とてもバランスがとれた履き心地。
私の足のサイズは26.5cmですが、
横から見るとこの様な感じになります。
指の辺りは若干外に出て、踵も同様。
でも踵の重心部分が、しっかりとした作りになっているので、
履いていると、とても安定感があります。
そしてそのしっかりとした台の上は、
柔らかで張りのある真綿が均等に敷き詰めてあるので、
長時間履いても疲れません。
先日も、二次会も含めて約8時間ほど履き続け、
かつ立食形式だったので、うちの3時間ほどは立ちっぱなし。
でも、草履を履いている事からくる足の疲れは、
全くありませんでした!
そのすべては、サイズ感からくるもの。
誂える際に、この草履を取り厚うメーカーさんが、
しっかりとアドバイスをして下さり、それが何よりなのだと思います。
そしてもうひとつの心地よいポイントは、「足音の音色」。
これは、この草履を履く様になって初めて感じる事でした。
私も普段履きに使っていますが、
最近は、「ゴム底の草履」が多く出回っています。
水たまりに入っても浸みず、耐久性もあり、
とても便利な一足なのですが、
歩くと「ペタペタ」という足音がする事が、私の不満でした。
この草履の場合だと、
軽やかな「コッコッ」という足音がし(ツではなく、ッなのがポイント!)、
その音色がとても心地良いもの。
見た目や機能性も重要ですが、「五感で感じる心地良さ」も、
着物を着る事や、お洒落をする事には、とても大切な要素のひとつです。
真綿草履は、
それなりの手入れをしなければ長く履きこなす事が出来ず、
また先述のゴム底草履と比べれば高価なものですが、
五感をも満足させてくれる一足と長く付き合う事が出来る事は、
私にとっては大切な価値観です。
同じ思いをお持ちの皆さまも、ぜひ、お気に入りの一足を探し、
一層素敵な着物との時間をお楽しみ下さい。
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