和をたしなむ

2021.05.13更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「PTAと着物。」

過日の事、

息子がお世話になっている小学校のPTA総会に出席し、

僭越ながら、次期PTA会長に受ける事となり、

そのお役は果たして参りました。

 

 

そんな日の私のコーディネートはこちら。

 

 

灰色の微塵格子の塩沢御召に、

地模様だけの紫色の博多織の角帯を合わせ、

羽織は梨地の一つ紋入りの御召羽織。

 

 

正直なところ、長着は塩沢御召でなくても、

大島紬の様な質感の生地で無地感覚のものであれば、

周りがスーツもしくは、ジャケット着用の、

PTA総会レベルのドレスコードには、

全く問題なく着ていけるというのが、

私なりの今までの経験と、体感レベルでの感覚。

 

その日は、この塩沢御召が目に留まったので、

こちらにしました。

 

 

さすがに、

周りの男性がスーツかジャケット着用となると、

ジーパン感覚の木綿では失礼になりますし、

せめて無地感覚の木綿だったとしても、

ジャケットとなる羽織は着るのが、

相対する方に失礼のないドレスコード。

 

和装だろうと洋装だろうと、

慮る気持ちを忘れてはいけません。

 

 

羽織紐は、

この羽織につけっぱなしになっていた、

撚り房の羽織紐。

 

 

羽織、角帯の色は、あまり飛び過ぎた色ではなく、

長着や羽織に馴染む色がベター。

 

この色選びの感覚は、ネクタイ選びに似ています。

 

 

今日、総会でお初にお目に掛った保護者の方には、

 

「今度の会長は、おエライ人が来た?!」

 

と思っておられるかも知れませんが、

普段の私を知っている方からすれば、

これが普通なスタイル。

 

スーツを着ていけば、

かえって「どうしたの?」って言われます(笑)

 

 

無理のないスタイルで、

そして、ただでさえ目立つ和装だからこそ、

色選びや素材選びは気を付けるのが、

他の皆様への私なりの気遣いであり、

和装が少しでも身近になる様にという、

きもの屋の小さな願いです。

 

 

本年度ご一緒をさせて頂く新役員さんたちも、

何となく、そうした想いが伝わったのではと、

自己満足的に感じています。

 

 

そんな素敵なお仲間たちと、

子どもたち共に自分達が楽しめるPTA活動を、

楽しんでいきたいと思います♪

 

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