男のきものを嗜む。「PTAと着物。」
過日の事、
息子がお世話になっている小学校のPTA総会に出席し、
僭越ながら、次期PTA会長に受ける事となり、
そのお役は果たして参りました。
そんな日の私のコーディネートはこちら。
灰色の微塵格子の塩沢御召に、
地模様だけの紫色の博多織の角帯を合わせ、
羽織は梨地の一つ紋入りの御召羽織。
正直なところ、長着は塩沢御召でなくても、
大島紬の様な質感の生地で無地感覚のものであれば、
周りがスーツもしくは、ジャケット着用の、
PTA総会レベルのドレスコードには、
全く問題なく着ていけるというのが、
私なりの今までの経験と、体感レベルでの感覚。
その日は、この塩沢御召が目に留まったので、
こちらにしました。
さすがに、
周りの男性がスーツかジャケット着用となると、
ジーパン感覚の木綿では失礼になりますし、
せめて無地感覚の木綿だったとしても、
ジャケットとなる羽織は着るのが、
相対する方に失礼のないドレスコード。
和装だろうと洋装だろうと、
慮る気持ちを忘れてはいけません。
羽織紐は、
この羽織につけっぱなしになっていた、
撚り房の羽織紐。
羽織、角帯の色は、あまり飛び過ぎた色ではなく、
長着や羽織に馴染む色がベター。
この色選びの感覚は、ネクタイ選びに似ています。
今日、総会でお初にお目に掛った保護者の方には、
「今度の会長は、おエライ人が来た?!」
と思っておられるかも知れませんが、
普段の私を知っている方からすれば、
これが普通なスタイル。
スーツを着ていけば、
かえって「どうしたの?」って言われます(笑)
無理のないスタイルで、
そして、ただでさえ目立つ和装だからこそ、
色選びや素材選びは気を付けるのが、
他の皆様への私なりの気遣いであり、
和装が少しでも身近になる様にという、
きもの屋の小さな願いです。
本年度ご一緒をさせて頂く新役員さんたちも、
何となく、そうした想いが伝わったのではと、
自己満足的に感じています。
そんな素敵なお仲間たちと、
子どもたち共に自分達が楽しめるPTA活動を、
楽しんでいきたいと思います♪
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