着物が日常に在る事。 自宅で洗う事。
猛烈な暑さが続く七月終わりの名古屋。
汗かく今の時期の私の休日は、着物の洗濯から一日が始まります。
「着物のお手入れってどうしたら良い?」
「着物って家で洗えるの??」
というご質問を、ご来店のお客様からよく承ります。
そうしたご質問をして下さる方のほとんどは、
着物が大好きで、日常生活の中で着物を楽しみたいとお思い皆さまばかり。
着物が日常のなかに在るという事は、
そうした当たり前の不安を解消することから始まるので、
着物屋としても、着物が大好きな一人としても、
はじめの一歩を踏み出される皆さまを全力で応援する気持ちを込めて、
自分の体験を交えながら色々とお話しをさせてもらっています。
着物の水洗いは、仕立てをする前に水通し等の生地を伸縮させる加工をしておけば、
自宅でお洗濯する事は可能、洗濯機を使って洗う事も可能になります。
天然繊維はどれもそうで、
絹の生地もその加工をし、心得のある方がお仕立てをすれば、
自宅で水洗いをすることが出来ます。
ひと昔前であれば、絹物も汚れたら自宅で解き、
洗濯板で洗い、伸子張りをして乾かし、
また仕立て直していたのだから、ある意味当たり前のこと。
私の場合は日常は木綿や麻と決めているので、
特段の手間もなく、日常的に洗濯機で洗う様にしています。
今週の日曜日の朝に洗った小千谷縮も、夕方にはパリッと乾きました。
少し皺っぽいですが、元々皺っぽい小千谷縮なのと、
これも着ていたらすぐに伸びるので、私的にはまったく問題なし。
藤井絞さんの綿麻着物も、柔らかな風合いそのままに気持ちよく乾きました。
着物のお手入れを自分で出来るということは、
それにかかるコストを省くというメリットと共に、
大好きな着物のことをより深く知り、一層楽しむ事へと繋がります。
試してみたい方は、下段の当店ブログを参考にしてみて下さい。
→若だんな流 自宅での着物の洗い方「浴衣・綿麻着物編」
自宅でやってみるまでの心のハードルは高い様ですが、
これも意外と大丈夫だったりします。
着物を日常の中で楽しみたい方はぜひ皆さまもお試しいただき、
着物がより一層身近にある生活をお楽しみ下さいませ。
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