着物の未来を共に創り上げていくこと。
会期が延期になり、
今月末から開催をされることになりました、
東京国立博物館 特別展「きもの KIMOMO」
告知の頃から気になっており、これを引っ掛けて上京し、
色々と回ろうと画策していたのですが、
多分、今の状況ではそれをする事は難しいと思い、
取り急ぎ、図録をネット購入し、先日それが手元に届きました。
東京国立博物館「トーハク」が「きもの」の事をどの様に紹介をするのか、
この新型コロナウィルス禍がなければ、きっと訪日外国人観光客の皆さまも、
多くご覧になられたであろう特別展をどの様に作り上げたのか、
業界のひとりとして、着物好きのひとりとして、
とても気になって、楽しみにしていました。
400ページにわたる、一台図録。
内容を紹介する事は憚りますし、あくまでも図録のみを見ただけ、
加えて私独断の感想だけに尽きますが、
私的には、
「締めがいまいち」
といった感じ。
この特別展をご覧になられた方、特に日本人の心に、
「着物の未来」というものが残るものなのかな?と、
図録からは感じてしまいました。
きっと、外国人の皆さまには大好評になるはずの内容!
桃山~戦国~江戸時代から脈々と続く日本の歴史や伝統を感じ、
明治~大正時代のPOPでファッショナブルなきものの色柄を見て、
きっと、目に楽しい内容なんだろうなと思います。
でも、「着物の未来」「これからの着物」が、
図録からはあまり感じられない。
というか、昭和に入ってからの着物業界が、
あまりにも「未来」というものを意識せずに時を経たので、
これに携われた学芸員さんたちも、それを伝える内容が少なかったのではと、
私は思いました。
反面、「麻」について深く言及されており、
それは嬉しい限りのこと。
夏の素材としてだけでなく、民族や民芸に根付いた麻文化を、
これからも受け継いでいく事が叶えばと願っています。
そのあたりの感想は、
ぜひ機会がある方は、足を運んで、
自分なりに感じてみて下さい。
何かを感じ、考える機会は、こうした大きな展示会だからこその事。
足を運ばれた皆さまが「着物の未来」を感じ、
ともに創り上げていく事が叶う、「明るい未来」となります様に。
- 2024.11.01 2024年11月の定休日・和のコト教室(着付・茶道)開催日のご案内。
- 2024.10.01 2024年10月の定休日・和のコト教室(着付・茶道)開催日のご案内。
- 2024.09.30 10/11(金)-14(祝) 型絵染 岡田その子展 開催します。