竺仙のゆかた。「奥州小紋 波千鳥」
今夏の美濃幸の正面ウィンドウを日本らしい夏色に染めてくれている、
江戸染の名店「竺仙」さんの一品たち。
こちらの一品も、そんな日本らしい夏と、
和装の品格を感じさせてくれる一品です。
竺仙鑑製 奥州小紋 「波千鳥」
竺仙さんの定番にして、木綿の夏衣定番でもある綿織物、
「奥州小紋」の生地に染め上げた繊細な波千鳥の柄たち。
繊細な線で構成された柄表現と、その濃淡のメリハリが美しい、
竺仙さんらしい型紙の一品です。
千鳥柄とは、
この図案と同じような愛らしい姿の「千鳥」という固有名詞を持つ鳥もいるのですが、
文様としての「千鳥」は、「水辺で戯れる沢山の鳥=千(程もいる)鳥」
となった様です。
その由来を辿っていくと、平安時代まで。
そんな昔から、小さな鳥が戯れている姿を愛で、
愛情を込めて作られた柄。
この柄は不思議なもので、
毎年必ず、「千鳥柄」を求めるお客様に出会わせて頂いています。
今年はどんな素敵な出会いがあるのか、
今から楽しみにしております♪
その千鳥の中で、大きく表現されている二羽は、
片方は「線描き」、もう片方は「染め上げ」と、
型染めで染め上げると濃淡の二羽になるのですが、
その胴の部分には、「松竹梅」や「青海波」が,
一つずつ丁寧に、染め抜かれています。
その周りを囲む波紋も細草と組み合わせて表現し、
桜柄もとても印象的に染め上げてあります。
生地は木綿であり、ある意味、浴衣の範疇にある一品ですが、
使われている柄たちはとても格があり、
そのバランスが面白い一反。
もちろん、反巾帯結ばれても良いですが、
八寸や、ものによっては九寸を結んでも、
夏衣らしさ溢れる一着になります。
出番は、花火大会や夏祭りよりも、
浴衣パーティの方が良い感じでしょう。
大人の品格と愛らしさ、日本の夏を感じる一着と共に、
素敵な夏をお過ごしくださいませ。
《掲載商品詳細》
竺仙鑑製 奥州小紋「波千鳥」 60,000円(税別・反物価格)
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