紬の素朴な素材感と小紋のスタイリッシュさを同時に楽しむ。「小紋染 生紬 × 大島紬 格子柄 九寸名古屋帯」
袷の着物が一層心地よくお楽しみ頂ける、四月。
昨日のコラムに引き続き今日も、
そんな四月に気持ちの良い、
紬と九寸名古屋帯のコーディネートをご紹介します。
今日のコーディネートは、
小紋染を施した生紬の着尺と、
大島紬の格子柄が印象的な九寸名古屋帯。
着物と帯の色の組み合わせが、
少しアースカラーに近い、濃淡な色の組み合わせですが、
そこにコーディネートした観世組の帯〆が、
春~初夏を感じる若草色系のものを合わせた事もあり、
今の季節感らしいものとなりました。
反対に、ここをオータムカラーを挿せば、
一気に秋らしい雰囲気になるという事。
小物合わせの楽しさや、自分の色遊びの楽しさを教えてくれる、
そんな着物と帯の組み合わせかも知れません♪
着物は「生紬」という、
絹が本来持つ成分が残ったまま製糸をした糸を使い製織された紬生地で、
他のものと比べて、ザクッとした風合いが特徴の生地になります。
しっかりとした生地風もあり、
これからの季節の単衣の生地としても重宝することと思います。
紬というと、「無地・縞・格子」もしくは絣柄と、
染物と比べると華やかさに欠ける印象ですが、
反面、生地風はしっかりとしているので、
日常的に着物を着るには便利というのが、多くの方の意見。
この一品の場合、紬の生地に小紋染をしているので、
その両方の良いところをお楽しみ頂けるところに、
大きなメリットがあります。
生地風を活かした、唐花模様が施され、
染物ならではの滑らかな質感が表現されています。
この個性を活かしたいという事もあり、
帯はあえて、シンプルな格子柄をコーディネート。
無地の帯でも合いやすいと思いますが、
格子柄にすることで、少しカジュアル傾向に振った合わせ方になります。
また大島紬の横絣で織り上げられたものという事もあり、
そのもの自体に力があって、コーディネートの幅も広がります。
また、先にも書いた通り、帯〆帯揚など小物類の合わせ方によって、
その時々の季節感や、自分の気分的な色合わせを調整できるので、
合わせて便利な組み合わせに。
自由な心と共に、着物をお楽しみ頂けたらと思います♪
袷の季節から単衣の季節までを見越した、生紬のコーディネート。
着物選び・帯選び・小物選びの時間は、
悩ましくも、着物ならではの楽しい時間です。
桜満開のこの頃、皆さまもそんな時間を季節と共にお楽しみ下さい。
「掲載商品詳細」
着尺;小紋染生紬 170,000円(税別)
帯;大島紬横絣 格子柄九寸名古屋帯 50,000円(税別)
帯〆;渡敬 観世組帯〆 22,000円(税別)
草履;和想庵 本革草履 28,000円(税別)
バッグ;和想庵 シルク利休バッグ 30,000円(税別)
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