見た目にも暖かな手仕事の美しさ。「絞り染め分け 型絵染 九寸名古屋帯」
今月のきもの美濃幸のテーマである「暖かな風合い」とは、
真綿系の紬のように生地の素材そのものが持つ「機能的な暖かさ」だけではなく、
色柄そのものが持つ、「見た目の暖かさ」もとても重要です。
今日ご紹介する一品は、民藝の香りがする、
どこか暖かみを感じる、型絵染と絞り染を併用した九寸名古屋帯です。
絞り染め分け 型絵染 九寸名古屋帯
帯柄を型絵染で柄付けをし、
その柄の部分を絞りで染分けをした一品。
当店が得意とさせて頂いている、縞格子無地の紬と合わせると、
帯の個性が引き立ち、また着手の個性も引き立ててくれる、そんな一品です。
絞り染や型絵染の魅力の一つは、
「手仕事の美しさ」にあると私は思います。
型絵染は、型紙を使って染付をするという意味では、
柄付けひとつひとつを染め上げる手描きのものと比べると、
完全な手仕事とは言えないのかも知れませんが、
型紙を彫る仕事、型を置いて染料を乗せる仕事という事は、
職人ひとりひとりの手を通って創り上げるものであり、
型紙を通して染め上げる色の揺らぎは、
「完全ではない、でも調和のとれた美しさ。」
を表現するものだと感じます。
絞りは正にその通りで、同じ絞り手が、同じ絞りをしても、
その染め上がりは100%違ったものが出来、
そこにこそ、絞りの美しさがあります。
決して適当に仕事をした上に出来上がる、気の抜けた手仕事ではなく、
完全を目指す中でこそ生まれる、心のこもった手仕事の美しさ。
だからこそ本質的な美しさや、「見た目の暖かさ。」が、
その一品たちに宿るのかも知れません。
当店で今、コーディネートしてある着物は、「飯田紬」の格子柄。
一本の帯、一着の着物と共に、
そんな美しい色柄の世界を、着物と共にお楽しみくださいませ。
《 掲載商品詳細 》
絞り染め分け 型絵染 九寸名古屋帯(絹100%) 96,000円(税別・反物価格)
廣瀬草木染織工芸 飯田紬 格子(絹100%・草木染) 210,000円(税別・反物価格)
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