和をたしなむ

2020.06.22更新 - 八寸・九寸(名古屋帯)

麻の素材感が活かされた型染の魅力を。「栗山工房 麻九寸『夏の葉』」

 

夏衣に心地好く、最適な素材「麻」

 

 

小千谷縮の様な長着はもちろん、帯の麻素材も心地好く、

また見た目の涼感を感じる素材でもあります。

 

 

今日ご紹介する一本は、そんな素材感が活かされた、

人気の型染めの一本です。

 

 

栗山工房 麻九寸「夏の葉」

 

 

深緑の地色に浮かぶ、風に揺らぐかのような枝葉の模様。

 

「京紅型」の名で有名な、栗山工房(栗山吉三郎)さんの一本です。

 

 

大変人気のある工房で、その理由は十人十色かも知れませんが、

大きな理由は「色柄のセンス」にあると、私は思っています。

 

 

麻の素材感が活かされた深緑色は、

絹と比べれば太く、不均一な糸の表情をしかと受け止め、表情を創っており、

その柄がなくとも面白さを感じる、染め上がりになっています。

 

 

加えて、柄の配置や色選びが絶妙。

 

 

洋装の様なセンスを含みながらも、

和装としての色遣いが活かされており、

栗山工房さんが長年培われ、また時代を経る中で変化してきた、

独自のセンスが活きている様に思います。

 

 

柄は通しの柄付けて、下の写真は前腹あたりの様子。

 

 

抽象的に染め抜いた葉の様子が楽しく、

そこに挿した色、ひとつひとつが、個性を立たせてくれています。

 

 

見ているだけで楽しい気持ちに、させてくれる色ばかり。

 

 

素材感を活かし、型染の魅力を感じ、

夏衣の着姿を楽しくしてくれる一本。

 

 

素材の相性から、同じく麻の「小千谷縮」との相性も良く、

普段着きものに結ぶ一本として、楽しみながら結んで頂けるかと思います。

 

 

楽しく、遊び心溢れる帯と共に、

素敵な夏の季節をお過ごし下さいませ!

 

掲載商品詳細

 

栗山工房(栗山吉三郎) 麻九寸「夏の葉」 ※ご売約済です。 ありがとうございました。

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