和をたしなむ

2022.10.05更新 - 小紋

規則性のなかにある余白の美しさを。「江戸小紋・竺仙・雨入り万筋」

今日ご紹介する、

今秋の新入荷の一品はこちら。

 

 

男性向けにと思い、

別注でお願いをした一反になります。

 

 

江戸小紋「竺仙・真綿紬・雨入り万筋

児玉博(型)・浅野栄一(染)」

 

 

江戸染の名店「竺仙」さんが手掛けた一反。

 

創業180年に及ぶ竺仙さんが、

その歴史の中で大切に受け継がれておられる江戸小紋の型紙から染付まで、

そのすべてを感じて頂ける染め上がりの一反です。

 

 

竺仙さんというと、

夏の浴衣生地が目立っていますが、

元々は型染の染屋さん。

 

 

江戸時代から続くものの根底には、

こうしたトラディショナルな

江戸小紋も含まれています。

 

 

広巾(1尺5分)で織り上げた真綿紬の白生地に、

雨入り万筋を付けてあります。

 

 

江戸小紋は分業で仕上げる工芸品で、

 

型紙を彫り、型染をし、仕上げる。

 

そのひとつひとつに、

熟練の技が求められていきます。

 

 

型紙は重要無形文化財保持者(人間国宝)である、

児玉博氏(故人)が彫り上げたもの。

 

江戸小紋の三役柄のひとつである、

細い経縞柄「万筋」。

 

 

細かな万筋の味わいに、

規則性をもって彫り上げた余白(雨入り)が美しく、

また紬生地の風合いと相まり、

独特の表情が生まれました。

 

 

染は現代の名工、

浅野栄一氏が手掛けたもの。

 

 

先述の通り、

この一反は凹凸のある紬生地を使っています。

 

 

生地に凹凸があるという事は、

平らな型紙は載せづらく、

ましてや細かな万筋を染める事は、

なかなか手間の掛かる仕事。

 

 

でもこの一反は、

それを感じさせない丁寧な仕事と、

手仕事の美しさを感じさせてくれます。

 

 

また手染ならではの「揺らぎ」も手染の醍醐味。

 

 

写真をご覧頂くと、

モアレの様に揺らいで見えるものは、

手彫りの型紙を使い、手染をした際に表れる、

正真正銘の証です。

 

 

捺染では味わえない風合いを、

お楽しみ頂けたらと思います。

 

 

先述の通り広巾なので、

男性の皆さまにもご着用頂ける一着に仕立て上げれます。

 

 

手仕事の美しさ。

 

手工芸の尊さ。

 

そしてそんな難し事ではなく、

シンプルなものの美しさを、

江戸小紋の魅力と共に存分にお楽しみください。

 

 

《掲載商品詳細・ご購入はこちら》

 

江戸小紋「竺仙・真綿紬・雨入り万筋児玉博(型)・浅野栄一(染)」

 

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