和をたしなむ

2019.01.17更新 - 八寸・九寸(名古屋帯)

お太鼓柄・九寸の魅力を伝えてくれる一本。「帯匠丹波屋 九寸名古屋帯 ~雪輪に松竹~」

 

初春も、もう終わりの頃。

 

 

お正月の華やぎも段々と薄らぎ、当たり前の日常がやって来ていますが、

もう少し、その余韻を感じたいと思い、今日はこちらの九寸をご紹介します。

 

 

帯匠丹波屋 九寸名古屋帯「雪輪に松竹」

 

 

白経の帯地に織り込まれた柄は、

大胆さとモダンさを兼ね備えた、雪輪に松竹の模様。

 

西陣織「帯匠丹波屋」さんの一品です。

 

 

丹波屋さんの帯は、時々見分けては扱わせて頂いているのですが、

丹波屋さんをご指名で探されているお客様も結構多くおられ、

仕入れてはお嫁にいきを繰り返している、人気の帯屋さんです。

 

洛風林さんとも違い、帯屋捨松さんとも違う、

帯匠丹波屋さんらしい個性をまとった一本に魅力を感じ、

それを求められるファンが居られる事、素晴らしいことだと思います。

 

 

細かな金糸が織り込まれた帯地に、鮮やかな色合いの柄色が映える帯。

 

 

パッと目につく色の美しさをもありますが、

金糸銀糸の選び方や織り方がとても品が良く、

それが帯全体が持つ品格を創り上げています。

 

 

派手すぎず、上品すぎず、丁度いい頃合いというものが、

何に関しても一番難しいことです。

 

一見すると目につく、マゼンタやエメラルドグリーンなどの色選びはもちろんのこと、

フォーマル帯としての品格を創り上げる、伝統的な金銀糸の選び方にこそ、

帯匠丹波屋さんの拘りが在る様に思えます。

 

 

前腹は、お太鼓とは柄の違う「別腹」になっています。

 

 

通常よりも柄が長く織り込まれており、

体型や結び方によっては、前は総柄の様に見える織り上がり。

 

お太鼓柄の九寸の前腹はポイント柄のものが多いのですが、

この帯の様な、お太鼓柄の迫力を考えれば、

前もボリュームがあった方が、着姿のバランスは良いというものです。

 

 

全通や六通の様な同じ柄が続くものとは違う「お太鼓柄」の帯は、

結ぶ際にお太鼓柄が出るように調整しながら結ばなければならず、

このひと手間が、使われる方にとっては苦労となり、

お太鼓柄を敬遠する一因になっていると聞いたことがあります。

 

 

確かに、自分の好みの位置にお太鼓の柄が出ないと、

着姿全体も納得できないというもの。

 

女性ならではのご苦労かと思います。

 

 

ただ、この様な大胆な、そして九寸ならではの柄を見ると、

そのひと手間を差し引いたとしても、余りあるくらいの魅力があります。

 

 

袋帯にはない、九寸ならではの魅力。

 

お太鼓の大きさや、柄の決まりなど、着手によって好みも千差万別ですが、

こうした魅力的な帯と共に着物らしいお洒落の楽しみや、

名古屋帯らしい着こなしの楽しみを味わって頂けたら何よりのこと。

 

 

皆さまにそんな素敵な着物と在るひとときが訪れますことを、

心から願っております。

 

 

掲載商品詳細

 

帯匠丹波屋 九寸名古屋帯「雪輪に松竹」 180,000円(税別・反物価格)

 

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