和をたしなむ

2018.12.19更新 - コーディネート紹介

対照的ですがどちらも魅力的に。

 

前回のコラムでご紹介をしました、

 

洛風林の帯 九寸名古屋帯「プレインカ」

 

 

 

その中で、

 

総柄小紋や更紗との相性良し! 無地とも良し!!

 

と書きましたので、

当店にある総柄小紋にコーディネートしてみました。

 

 

こちらの反物、ここでは「小紋」と書きましたが、

反端に書いた染屋の表記には「附下」と染め抜いてあります。

 

 

実はその通りで、この一反は「一方附け」という、

型染ながらも肩山に向かって、すべての柄が上を向いている反物。

 

同じ型紙を繰り返したり、同じ文様が連続する小紋とは違い、

総柄の訪問着を染めると同じくらいの手間が掛かる、

そんな一品だったりします。

 

 

が、ここでは分かりやすく「総柄小紋」とさせて頂き、

肝心の帯との相性ですが、アップの写真はこちら。

 

 

総柄小紋なので、

着姿全体の印象はその色と柄が占めるのですが、

帯で気を抜くと締まりが悪くなり、全体がぼやっとした印象になります。

 

かといって、色柄の多い帯を合わせると、

長着と帯が個性を主張し合ってしまい、

同じくまとまりのない印象になります。

 

 

そうした意味では、この帯の様な無地の帯、

でも色は拘り、また織り柄も印象的なものを合わせると、

長着の色柄が帯の一色で収拾され、締まりのある印象を作る事が出来ます。

 

 

帯〆の色は、

長着や帯の中から一色取るのが色合わせをまとめるコツですが、

こうした色や柄が沢山あり、長着にポイントを持ってくる場合は、

それに拘わり過ぎず、落ち着いた色を合わせるとまとまりが良くなります。

 

 

 

続きましては、打って変わり、

無地×無地のコーディネートをご紹介します。

 

相性の良い素材感を合わせて、ファブリック感をお楽しみ下さい。

 

 

写真では一見無地の様に見えますが、

実際は細かな経縞が入った紬生地。

 

コラムでも何度かご紹介をしました、細縞の飯田紬です。

飯田紬のご紹介普段着こそ上質な質感を。

 

 

無地系の紬には、

柄物の帯で季節感を感じたり、着姿のアクセントとして良いのですが、

この様に「無地×無地」の合わせ方も、スタイリッシュな雰囲気になります。

 

 

無地と言えども、長着や縞柄、帯は地模様があるので、

その個性が一層際立つ感じに。

 

その分、帯〆や帯揚げに色を多目に配すると、

ポイントが出来る着姿になります。

 

 

この帯の場合、柄物の長着に合わせるよりも、

こうした無地系のもの合わせる方が、

帯の地模様が一層美しく見える事に改めて気づきました。

 

 

色々とコーディネート解説をしましたが、

あくまでも「美濃幸流」の参考までに。

 

私の本意としては、

こうしたお洒落として楽しむ装いは、「自分らしさ」が一番の肝だと思っていて、

決して答えのないものだと思います。

 

 

皆さまが一層、自分らしく、一層、着物をお楽しみ頂けます様に。

 

 

そのお役に立てます様に、心から応援をしております♪

 

 

掲載商品詳細

洛風林の帯 九寸名古屋帯「プレインカ」(絹100%) 各 136,000円(税別・反物価格)

秀粋 一方附け小紋(絹100%) 150,000円(税別・反物価格)

飯田紬 縞(絹100%) 170,000円(税別・反物価格)

 

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