少し甘めの大人可愛さと、着物らしい品格をともに。「絽小紋 唐花 × 八寸名古屋帯 絽献上」
きもの美濃幸の2017年の夏のテーマは、
きちんと、楽ちんで、大人可愛い「夏着物」
暑いからと言ってラフになり過ぎず、
きちんとしているけど快適で、
どこか大人可愛さのあるコーディネートを、
ご来店の皆さま、ご縁のあった皆さまにお楽しみ頂けたらと思っています。
今日ご紹介する、絽の小紋と八寸名古屋帯のコーデも、
そんな事を想っての組み合わせ。
夏を、少し甘めの大人可愛さと、
着物らしいきちん感ある品格と共に、お楽しみ下さい。
絽小紋「唐花」 × 八寸名古屋帯「絽献上」
夏らしい清涼感溢れる白地の絽の生地に、
愛らしさを持った唐花模様があしらわれた「絽小紋」と、
八寸名古屋ながらも、きちんとした品格のある「絽献上」の組み合わせ。
夏らしさが溢れるコーディネートになりました。
夏着物や単衣に使われる生地は、
この「絽」以外にも、
「絽縮緬」や「紗」、「羅」などがありますが、
絽の生地のものは、7~8月の真夏向きのもの。
強い夏の日差しに映える、
白生地の涼感をお楽しみ頂けたらと思います。
その生地に染められたものは、総柄の「唐花模様」。
極細の線描きを型染めで染め付け、
その柄のひとつひとつに、柔らかな色で彩色をされたもの。
柄の花弁や葉の部分には、これもひとつずつ、
金彩で縁取りが施されています。
こうした細やかな彩色や金彩の具合が着物全体としての個性を決め、
仕立て上がった時の着姿の印象を作り上げていきます。
そうした仕事は多すぎでも技術の披露のみに傾き過ぎるので、
その絶妙なるバランス感覚が大切。
自分たちで見極め、探す事も日々勉強であり、楽しみでもあります。
コーディネートした帯は、同じく夏らしい白の絽献上。
白の着物に白の帯、
夏衣のコーディネートとしては定番の部類に入りますが、
当店としては、珍しいコーディネート。
白地の着物には、少しメリハリのある帯を合わせて、
小物は少しだけ色を挿す。
というのが、
どちらかというと当店らしい合わせ方なのですが、
この着物に関しては、色々と帯を合わせてみたのですが、
一番しっくりときたのが、この絽献上でした。
白に白となると、のっぺりとした印象になりがちなので、
それを抑えるためにも、帯〆でひと色、
グッとくる挿し色を入れてみました。
帯は、博多織の名店「西村織物」さまのもの、
帯〆は、京組紐の名店「渡敬」さまのもの、
どちらも今から未来を見据えた物つくりをされており、
色使いが大好きなメーカーさまです。
夏の着物は、他の季節に比べて、
「一色華やかに、一柄華やかに」を意識すると、
夏の気候や陽射しの下で一層映え、着物を着る楽しさが増す様に思います。
どこかに大人可愛さを持ったものを、全体とは言わず、ひとつだけ加えてみて、
そうした夏らしい着物のお洒落を、存分にお楽しみ頂けた何よりのこと。
皆さまも素敵な夏をお過ごし下さいませ。
「掲載商品詳細」
千切屋 絽小紋 唐花 140,000円(反物価格・税別)
西村織物 八寸名古屋帯 絽献上 98,000円(反物価格・税別)
渡敬 夏帯〆 15,000円(税別)
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