和をたしなむ

2022.09.28更新 - 徒然なるままに

気の遠くなる様な微細な絣柄を創り上げる。「手織り紬・結城紬 産地を巡る旅『絣つくり』」

 

過日、関東を二日間かけて回った、

 

手織り紬・結城紬 産地工房見学

 

序段手織り・手仕事紬の良さを知る。

 

無限に広がる無地紬の色世界「小熊素子」

 

チームワークで仕上げる最高の一反

(結城紬 導入)

 

最終工程にして、最高の着心地を創り上げる

(湯通し)

 

歴史の重みと仕事観の大切さを学ぶ工場

(紺屋・染色)

 

微細な絣柄を大胆に染め上げる。

(紺屋・たたき染)

 

段々と糸に美しさが宿っていく。

(管巻き・ボッチあげ)

 

さて、

続いて学んだ結城紬の制作工程は、

絣つくりの工程。

 

正に絣織の結城紬をすべてをなす、

とても重要な工程になります。

 

 

管巻きをされている横で、

黙々と作業をされている様子。

 

 

これは経糸の絣くくりをする場所の、

目印を墨付けしている様子です。

 

 

絣織の設計図をもとに、

経糸を防染するために括る箇所を計算。

 

 

設計図を寸分違わずに糸の下に置き、

墨で印をつけていきます。

 

 

これが気が遠くなるような作業。

 

 

職人業を身に付ける前に、

根気がなければ成しえない仕事です。

 

 

墨付けを終えた箇所。

 

 

これだけ細かな墨付けであっても、

あくまで絣くくりの前作業。

 

 

一反織り上げるために、

ひたすらにこの仕事を重ねていきます。

 

 

そして、

この墨付けをした箇所を括り、

それ以外の細かな箇所は、

刷り込みながら色を付けていきます。

 

 

この割りばしの様な道具を使い、

生地を挟みながら色を刷り込んでいきます。

 

 

そして出来上がった絣糸。

 

 

もはや一見するだけでは、

ただの点が付いただけの糸の様に見えますが、

この細かな点を寸分違わず合わせ、

一反織り上がると素晴らしい絣柄になります。

 

 

本当に気の遠くなるような仕事。

 

 

それを黙々とされている姿が印象的で、

心強い後ろ姿でした。

 

 

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