男のきものを嗜む。「春色の伊勢木綿を新調しました♪」
毎月月初めは、心新たな気持ちを込めて、
何かしら新しいものを下ろすことをしています。
足袋を下ろしたり、下着を下ろしたり、
でも今月は、その中でも一番嬉しい「長着」を一着新調し下ろしました♪
春色の伊勢木綿、この様な着姿に。
ちょっと派手かな(汗)
でも、男性の皆さまにも、
これくらいビビットな色の着物を楽しんで頂きたい、
そして、木綿だからこそ試してもらいたい、
色柄がある事を感じて頂きたい、
そんな想いを込めて、私が率先して誂えてみました^^
三重県で製織されている「伊勢木綿」。
最近ではアパレル系にも生地を出荷されていて、
着物をお召しにならない方でも、その名はご存じの方もおられるはず。
私がワードローブの着物に使う素材のひとつです。
伊勢木綿の詳しくは当店のブログにて→風合い暖かな臼井織布 織りの現場へ。
木綿の着物は、仕立て前にしっかりと水通しをしておけば、
洗濯機で洗う事も出来る、便利な一枚。
デニムや、Tシャツの様に、
日々気兼ねなく着こなし、自在なコーディネートが楽しめる着物です。
私が伊勢木綿を誂えるのは、これで3着目。
私みたいに毎日の様に着て、ネットに入れて洗濯機で回していると、
生地に穴が開くほどではないのですが、段々と生地風がへたり、
着姿がみっともなくなります。
「約4年で3着目」
私の様なハードな使い方をしていて、
一枚当たり2年くらいは、着れるという事でしょうか。
正直なところ、私くらい袖を通すユーザーさんはおられないと思うので、
一般的に考えれば、一枚あればずっと着れるもの。
ただ、
「絹と比べて安価なこと」、「手織りの木綿と比べれば安価なこと」
等を考えて、
洋服を買う感覚までとは言いませんが、
「気になったら買い換えよう♪」という頻度で、
新たなアイテムを増やす様に思って頂ける様になれば、
また何より自分たちがその様なご提案を、
ユーザーの皆さまに発信していくことが出来れば、
織り手の方々にとってもうれしく、
継続的に物作りが出来る環境が整うかと思います。
さてさて、話はコーディネートに戻して、
こうした派手さのある着物の場合、
合わせる帯は、無地かシックな雰囲気のものの方が、
着物が活きるコーディネートになります。
という事で、
合わせた角帯は藍色に白の一本縞が入ったものをコーデ。
この上に羽織るものは、今の私の衣装の中であれば、
「藍大島紬の袖なし羽織 」なのですが、
合わせてみたところ、これだけの大格子なので、
それを活かすために羽織は羽織らず、首元にだけストール捲くことに。
ストールも柄物ではなく、無地の方がしっくりとくる感じです。
私は木綿の上には何も羽織らない、「着流し」スタイルをお勧めしています。
このあたりの詳しい話は、また別の機会に書こうと思っていますが、
一枚羽織らない分、防寒面での不安はありますが、
こうして首回りにストール捲いていくだけで充分な防寒になります。
使うストールは、洋装用のものでOK。
皆さまもお試し下さい♪
最後に足元は、白足袋の季節になりました。
冬の間は、別珍足袋でヌクヌク生活を過ごしてきましたが、
それも暑苦しくなってきた頃。
白足袋の素材感や履き心地が大好きな私。
そして洗い晒しの白色が、綺麗に映える春の季節になったと実感します。
そんな、今日の私のコーディネート。
木綿の着物ならではの、少しチャレンジ精神を持って、
自分が楽しめる色を試しながら、
皆さまにとっても、好きな色柄と共に着物と過ごせる、
素敵な春の季節をお過ごしくださいませ。
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