和をたしなむ

2018.04.21更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「着物の色と洋服の色」

 

まずは、最近お気に入りのコーディネートからご紹介。

 

 

若草色の濃淡による細縞の小千谷紬と、

萌黄色の洛風林さんの綴れ角帯の組み合わせ。

 

見事な新緑の季節にピッタリな、若草色コーディネートになりました。

 

 

男の着物としては珍しい「緑色」それも淡色系のコーディネートですが、

私の長着は「緑色率」がかなり高めです。

 

特に木綿の着物は顕著で、

 

これも、

 

 

これも、

 

 

これも、

 

 

上の2枚は結構のヘビーローテで着まわしている伊勢木綿、

最後の絞りは藤井絞さんのたつ巻き絞り(別名ピスタチオ♪)ですが、

どれも緑を基調とした、結構な目立ち色の長着たちです。

 

 

そして我ながらですが、緑色は自分的にも似合う色だと思っていて、

そんな反物を見かけると、自分用にと仕入れる事もあります。

 

 

といっても、これは着物(和装)限定

 

洋服ではほぼ一枚も緑色は持っておらず、

今まで着た事も記憶にはない程度。

 

何か思い立ったのか、昨年購入したライトグリーンのコットンセーターも、

1~2回着ただけで満足してしまいました。

 

 

これにはひとつ訳があって、

 

それは、

 

着物の時は普段洋服で着ない色をチャレンジして欲しい。

 

という想いからきています。

 

以前から何度か書いていますが、

男の着物はベーシックな色目が多く、またお客様のお好みもそちらが多く、

品揃えのボリュームゾーンも黒・灰・茶色系のものとなります。

 

 

でも、折角着物を着てお洒落を楽しむのであれば、

特に木綿の様な絹物よりも気軽に、普段着として楽しむのであれば、

着物でしか味わえない色を取り入れてみて、

洋服の時は違う色のメリハリや、着物を生活のON&OFFに活用して貰えたら、

それが、お洒落をする楽しみへと繋がっていけたらと思い、

まずは自分の着姿でご提案をしているという、そんな理由があったりします^^

 

 

着物は多くの方にとっては「非日常」。

私の様に毎日着物を着て、それが「日常」に在る事はレアケースで、

当店にお越しになる、また相談を承る男性のお客様の多くは、

 

忙しい日常の合間に着物を着て、リラックス出来る時間を創りたい。

着物を着て過ごす趣味の時間を創りたい。

 

という想いが、メインストリームなのではと、

日々店に立ちながら感じています。

 

 

「そんな事言っても、最初からチャレンジするのは・・・」

 

というのも本音だと思いますので、

まずは私の着姿をご覧頂きながら「よし!私も!!」と思って頂けたら、

ぜひチャレンジをしてみて下さい。

 

そんな風に、このコラムを活用して頂けたら、

私としては何よりも嬉しい事ですし、

当店の品ぞろえも、そうした男性の皆さまにお楽しみ頂ける様に、

常に心掛けていきたいと思っています。

 

 

着物の色と洋服の色。

 

どちらにしても、着物を着る事が自分らしい色と共に在る、

ファッションを楽しむ事に繋がります様に。

 

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