男のきものを嗜む。「角帯の衣更えと、角帯の仕舞い方。」
衣替えの季節が到来。
長着や襦袢を単衣や夏物に変えると同時に、
角帯も衣更えをしていきます。
時々、「帯にも季節はあるんですか?」というご質問をお受けしますが、
着物にはそれぞれのアイテムに袷から夏物の区分があり、
もちろん角帯にも、それがあります。
ただ、最近は夏物の角帯と言っても点数を見る事もなく、
実状的には、絽などの織り方や技法よりも、
夏は素材を麻のものにしてみたり、色柄を涼しげなものにして、
夏らしい装いをする事が一般的になっている様に思います。
私自身も、純然たる夏の角帯の手持ちは3本ほど。
どれもフォーマルなものが多く、
カジュアルな角帯の場合は先に書いた通り、
色柄の組み合わせの中で、季節感を楽しんでいます。
こちらは普段使いのもの。
左から、
「さき織り」「紙布」「ミンサー」「絹織」と、
手持ちの長着に合わせやすく、
パッと手に取りやすいものを選んでいます。
続いては、フォーマル向け。
左から、
「米沢織」「博多織」「博多織」と、
絹織物のものを選び、
フォーマルに向きそうな無難な色柄をチョイス。
最後は遊び心の在るもの。
左から、
「綿の捺染」「博多織」「ロートン織」と、
見た目が楽しい、色柄溢れるものを選んでみました。
TPOに合わせて、普段からフォーマルまで、
渋めの長着に合わせると、見た目が楽しいものをチョイス!
「着物って楽しい!」ということを、
着姿からも表現できたらと思っています。
これらの帯に限らず、その時々、気が向くままに、
クローゼットに掛けてある帯を取って結ぶ事もありますが、
基本はこのセットで大体OK。
ちなみに私は普段から、
角帯はこの様に木製ハンガーに掛けて仕舞うようにしています。
フレームは木製。 掛具は金属製。
角帯は3~4本まとまると結構な重量になるので、
プラスティックのハンガーでは重みに耐えきれず、すぐに壊れます。
これであればそうした心配もなく、
また首も掛け部も回るので使い勝手も良いです。
着物が一層美しくなる、夏衣の季節。
男性の皆さまも、
自分らしいファッションの選択肢としてきものを選び、
そしてお楽しみ頂けたら、何よりのこと。
素敵な夏をお過ごし下さいませ。
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