和をたしなむ

2022.09.20更新 - 徒然なるままに

薔薇の様に気品に溢れ、チャーミングな女王陛下。

 

昨晩はエリザベス女王陛下の国葬を、

テレビにて拝見。

 

 「一度も行ったことがない遠い国の

  よく知ろうともしなかった女王陛下なのに、

  何故こんなに悲しく、身近に感じるんだろうね。」

 

とは若女将の言葉ですが、

まさにその通り。

 

 

それが女王が女王たる所以であり、

彼女が生前に成されてきた

人生そのものの様に感じています。

 

 

荘厳な国葬は実に見事。

 

 

国を挙げて執り行われる、

セレモニーの素晴らしさや、

威厳を感じる格式や様式には、

不謹慎ながらも感動を覚えました。

 

 

きもの屋という事もあり、

参列者がお召しになられている衣裳、

司祭の衣裳がとても気になります。

 

 

普段は人目に触れられず、

こうした一生に一度あるかないかの、

大祭の時のみ出番があるであろう衣裳。

 

そこに施された装飾は素晴らしく、

その衣裳が持つ威厳が、

式の格式を一層高めている様です。

 

 

これは着物でも同じで、

 

黒留袖には黒留袖にしかない。

 

色留袖には色留袖にしかない。

 

訪問着には訪問着にしかない。

 

 

その威厳や格式が備わっており、

 

ご購入に際しては、

 

「一生で何回着れるだろうか?」

 

と、元を取る様な考えになりがちですが、

一生に一度しか着ないものにこそ宿るものが、

確実にあるのだという事を、

大葬を拝見しながら思いました。

 

 

興味津々に観ていた息子と、

その後お風呂に入り、

そんな事を少し語る父親。

 

 

段々と物事が分かって来る年頃になり、

そんなことを少しでも心の片隅に残れば、

親として嬉しい事です。

 

 

そして何より、

 

棺の上に供えられた、

薔薇の花束がとても美しく感じました。

 

 

エリザベス女王が生前お召しになられていた、

カラフルでチャーミングなご衣装の様に、

愛らしさをいっぱいに含んだ、

イングリッシュローズたち。

 

 

薔薇の様な気品に溢れ、

チャーミングな女王陛下。

 

 

心からご冥福をお祈りします。

 

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