和をたしなむ

2020.09.30更新 - 角帯

沖縄の色を気軽に楽しむ一本に。「読谷山ミンサーグーシー織角帯 入荷しました!」

 

「男着物専門店」

 

と銘打つ通りに、

きもの男子の皆さま向けの新商品も、

続々と入荷をしております!

 

 

今日ご紹介します一品は、

沖縄の織物「読谷山花織」のグーシー織のミンサー角帯です。

 

 

 

読谷山花織工房 グーシー織ミンサー角帯

 

 

那覇市から北に車で1時間ほど、

海に面した小高い丘陵地帯にある「読谷山」で製織される、「読谷山花織」。

 

私も6年前と8年前に産地に伺い、ものつくりの現場を拝見しましたが、

あの時、機に向かわれていた織り手のおばあさんの笑顔と、

優しく、大らかで、柔らかな手の様子が今の頭に鮮明に残っています。

 

6年前の様子こちら祈りのぬくもりを織り上げる。

8年前の様子こちら沖縄産地勉強会「読谷山花織」

※どちらも当店ブログに移動します。

 

 

今回の角帯たちは、その工房で製織された一本。

 

ミンサーは「綿(ミン)「狭い(サー)」の意味で、「綿の狭い織物=角帯」となり、

グーシーは「竹串」の意味で、竹串を緯糸の間に挟みながら織り、

その浮いた部分「花(花織)」を作る織り方を意味する、沖縄方言になります。

 

 

沖縄の織物は色が独特で、その色が大きな魅力のひとつですが、

反面、色が前面に出てしまう事もあり、使い方が難しい事もあります。

 

 

今回の2本は、どちらも沖縄の織物にしては、大人しい目。

 

綿角帯であるミンサー角帯は、木綿などに合わせて色々と楽しみたいので、

そうした色だからこそ、コーディネートの幅が広がりやすくなります。

 

 

秋冬に暖かな、赤茶色の地色のものは、

経糸と、花織の浮き方がとても美しい織り上がり。

 

 

着姿の挿し色として使われても、

楽しい組み合わせになると思います。

 

 

 

シンプルな黒の角帯は、

アップで見ると魅力が一層伝わります。

 

 

白糸で表現した花織の美しさと、効かせ色になっている赤の経糸が、

決してシンプルという言葉だけではない、織物の楽しさを感じさせてくれます。

 

 

私は八重山ミンサー角帯を持っていますが、

ミンサー角帯の魅力は、

木綿らしいしっかりとした結び心地と軽やかな結び心地の両立と、

使うほどにしなやかを増す、木綿らしい素材感にあります。

 

 

お気に入りの一本を、長い年月を経ながら変化を楽しみ、

合わせる長着を変えながら、コーディネートや好みの変化を着物と共に楽しむ時間は、

他に代えがたい長い時間を掛ける楽しみだと、私は思います。

 

 

一本の帯が、そんな素敵な時間を結んでくれます様に。

 

皆さまも着物と在るひとときを、存分にお楽しみ下さいませ。

 

 

掲載商品詳細

 

読谷山花織工房 グーシー織ミンサー角帯 各25,000円(税別)

 

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