本質的な楽しさや美しさを支えるは確かな手仕事のみ。
6月開催イベント
「夏衣お披露目会」
今月末までの開催となっております♪
詳しくはこちら
開催告知から今日までの日々、
美濃幸らしい夏衣のコーディネート紹介をしてきましたが、
それもあとわずかな日々に。
とはいえ、毎日こうして色々と発信する事が、
私のルーチンワークになっているので、
7月に入っても変わらず美濃幸好みのきものたちを、
ご紹介していく事と思います。
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!
という事で、
今日はこの様なコーディネートをご紹介。
見ているだけで楽しい気持ちにさせてくれる、
夏小紋のコーディネートになります。
水中を優雅に涼しげに泳ぐお魚さんたちをイメージ♪
夏小紋は、かわり絽の生地に、
染疋田を丸紋で表した一反で、
どこか水玉模様と水の動きを連想させてくれる仕上がりとなっています。
帯は夏の染帯。
シャリっとした生地感を持つ夏帯地を鮮やかなスカイブルーに染め上げ、
その上に横方向の網代模様と魚柄を組み合わせた一本。
夏小紋、夏帯ともに、
京友禅の名店「染の川勝」さんが手掛けた一品たちです。
ご覧の通り、
どなたが見てもそれだけで楽しく、
夏の涼感を感じさせてくれる一品の組み合わせ。
その楽しさや遊び心を創り上げているのは、
ひとつひとつの仕事は確かな職人仕事の積み重ねであり、
それらの組み合わせが大人の遊び心あふれる仕上がりとなっています。
小紋は丁寧な型染。
ふわっとした生地感なので、
きっちりと型を置くのは手間と職人の勘が頼りの仕事。
細かな柄ひとつひとつが微細に染め上げられているからこそ、
全体のすっきりとした印象を創り上げてくれています。
帯は素描きで横方向の網代模様と魚柄を染め上げてあり、
どこか絵画的な印象を受ける仕事具合。
POPな柄の様に見えますが、
鱗ひとつひとつの文様が変えてあり、
「鱗文様」「波文様」「菱文様」など、
京友禅の老舗らしい古典柄を駆使しながらも、
現代の衣装としての感覚をもった仕上がりとなっています。
そして、
私のお気に入りポイントは「目」。
目は素描きと合わせて刺繍も施されており、
色のアクセントと共に立体感ある仕上がりを演出してくれています。
デザインとは難しいもので、
模倣と創造の境界線を違えると、
一気にそのものが陳腐化する様に思います。
古く、長くしているからという訳ではありませんが、
それでもその中で培い、代えがたいものとなる伝統が生み出すデザインには、
自然と美しさや楽しさが宿ります。
本質的な楽しさや美しさを支えるは確かな手仕事のみ。
そうしたものを皆さまにお伝えする事を旨とし、
それを見極められる目と心を養いたいと新たて思う、
そんな事を教えてくれる美濃幸好みの夏着物コーディネートでした。
《掲載商品のご購入はこちらから》
※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。
253,000円(税込・反物価格)
198,000円(税込・反物価格)
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