和をたしなむ

2016.11.25更新 - 男のきもの

男のきものをグレーの濃淡で楽しむ。

きもの美濃幸の2016年は、男の着物が盛り上がった一年。

 

まだ一カ月ありますが、きっと大晦日の頃には一層そう思うはず。

 

男性のきものファンの皆さま、きものに関心のあるきもの入門の皆さまなど、

今年は多くの男性の皆さまにご愛顧頂き、何より嬉しく、楽しかった一年。

 

残り一カ月も、変わらぬ心で、そんな皆さまのご来店をお待ちしております。

 

ご来店下さる男性の皆さまには、女性の皆さまと変わらず、

その時々の一品をご覧頂きたいと思い、折を見ながら置くものを変えたり、

コーディネートを変えたりしています。

 

今日は、コーディネートを変えた一日。

こんな雰囲気のものになりました。

 

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灰色の無地紬に、濃い灰色の格子柄の角帯をコーディネート。

グレーの濃淡がスタイリッシュにみえる、男性らしいコーディネートになりました。

 

この雰囲気であれば、スーツや洋服などの延長線上の色使いで、

十分に着物らしさをお楽しみ頂けるので、

きもの入門の皆さまにも、緊張感なく、お召し頂けるもの。

 

きものらしさ」を追求する事は、着物を楽しむ真骨頂でもありますが、

反面、色使いや柄あわせなど、洋服ではあまりしない事が、

着物を着始める皆さまにとっては、心に負担にもなっているのも事実で。

 

そういった意味では、安心感と安定感を持って、

お召し頂けるコーディネートだと思います。

 

長着の方は、京都の老舗問屋「千切屋」さまが、

色出しをされている「縹紬(はなだつむぎ)」。
毎年、新たな色を加え、男物を制作されている中の一品ですが、

少し水色がかかった様な灰色は、クールながらも品の良い色目。

 

生地感もしっかりとしており、

入門のの方からには、着慣れない頃は着やすい一着、

着慣れた頃にも無難に着こなせる一着として、

長い目でご愛用頂ける生地の仕上がり。

 

そうした面から考えると、普段からお召しになっている皆さま、

また女性にもお勧めの出来る一品です。
帯は、米沢織の名店「近賢織物」さまのもの。

 

織りで表現された格子柄は、光の当たり方により、綺麗に映え、

その模様が一層美しく見えます。

 

実際のお品は、もう少し落ち着いた雰囲気なのですが、

写真に収めると、なかなかモダンな雰囲気。

 

何の事もない格子柄ですが、お洒落に着こなせるという事は、

何より嬉しい事です。

 

そして、近賢さんの帯は風合いが良く、

結びやすい事が、帯として何より嬉しい事。

 

多くの皆さまにお試し頂ければと思います。

 

冬将軍も到来し、着物が暖かく、着物と心地よく過ごす事が出来る季節。

皆さまにとって、暖かな素敵な季節となります様に。

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