男のきものをグレーの濃淡で楽しむ。
きもの美濃幸の2016年は、男の着物が盛り上がった一年。
まだ一カ月ありますが、きっと大晦日の頃には一層そう思うはず。
男性のきものファンの皆さま、きものに関心のあるきもの入門の皆さまなど、
今年は多くの男性の皆さまにご愛顧頂き、何より嬉しく、楽しかった一年。
残り一カ月も、変わらぬ心で、そんな皆さまのご来店をお待ちしております。
ご来店下さる男性の皆さまには、女性の皆さまと変わらず、
その時々の一品をご覧頂きたいと思い、折を見ながら置くものを変えたり、
コーディネートを変えたりしています。
今日は、コーディネートを変えた一日。
こんな雰囲気のものになりました。
灰色の無地紬に、濃い灰色の格子柄の角帯をコーディネート。
グレーの濃淡がスタイリッシュにみえる、男性らしいコーディネートになりました。
この雰囲気であれば、スーツや洋服などの延長線上の色使いで、
十分に着物らしさをお楽しみ頂けるので、
きもの入門の皆さまにも、緊張感なく、お召し頂けるもの。
「きものらしさ」を追求する事は、着物を楽しむ真骨頂でもありますが、
反面、色使いや柄あわせなど、洋服ではあまりしない事が、
着物を着始める皆さまにとっては、心に負担にもなっているのも事実で。
そういった意味では、安心感と安定感を持って、
お召し頂けるコーディネートだと思います。
長着の方は、京都の老舗問屋「千切屋」さまが、
色出しをされている「縹紬(はなだつむぎ)」。
毎年、新たな色を加え、男物を制作されている中の一品ですが、
少し水色がかかった様な灰色は、クールながらも品の良い色目。
生地感もしっかりとしており、
入門のの方からには、着慣れない頃は着やすい一着、
着慣れた頃にも無難に着こなせる一着として、
長い目でご愛用頂ける生地の仕上がり。
そうした面から考えると、普段からお召しになっている皆さま、
また女性にもお勧めの出来る一品です。
帯は、米沢織の名店「近賢織物」さまのもの。
織りで表現された格子柄は、光の当たり方により、綺麗に映え、
その模様が一層美しく見えます。
実際のお品は、もう少し落ち着いた雰囲気なのですが、
写真に収めると、なかなかモダンな雰囲気。
何の事もない格子柄ですが、お洒落に着こなせるという事は、
何より嬉しい事です。
そして、近賢さんの帯は風合いが良く、
結びやすい事が、帯として何より嬉しい事。
多くの皆さまにお試し頂ければと思います。
冬将軍も到来し、着物が暖かく、着物と心地よく過ごす事が出来る季節。
皆さまにとって、暖かな素敵な季節となります様に。
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