先月から約一か月間にわたりご紹介をして参ります、

 

「　美濃幸好みのちょっとしたフォーマル着物　」

 

 

 

日々、それに似合う新入荷の一品や、

きもの美濃幸好みのコーディネイトをご紹介して参ります。

 

 

男性の皆さまにおいて、

 

「ちょっとしたフォーマル着物」

 

をお召しになられる方は少ないかと思います。

 

 

 

茶道などの和装を主とするお稽古をされている方であれば、

折々のお茶事には初釜よりはくだけた「ちょっとしたフォーマルな装い」を、

される事もあるかとは思いますが、

 

お洒落をする事から和装に飛び込まれた皆さまにとっては、

少しかしこまった席に向かう際、

和装と洋装が同じ天秤に掛かっていたのなら、

スーツを選択される方も少なくないかと思われます。

 

 

 

私のようにちょっとした時に着る様なスーツを持たず、

どの様な場でも着物しか選択肢がない人ならまだしも、

それは例外中の例外みたいなもの。

 

 

昨日のコラムで書きましたように、

着物男子が増える事は何よりも嬉しく応援したい事ですが、

私の様なスタイルを一足飛びでお勧めするようなことはせず、

一歩ずつ、着実に階段を登ってもらえたら何よりも嬉しい事です。

 

昨日のコラム

→男のきものを嗜む。「着物デビューの瞬間」

 

 

 

その様な事を想いながら、

 

着物を志される男性の皆さまに折を見てお勧めしているアイテムとして、

 

「一つ紋入の御召羽織」

 

をご提案しています。

 

 

今日はそちらに向く一反が届きましたので、

ご紹介をして参ります。

 

 

 

 

こっくりと深みのある色に織り上がった御召生地。

 

 

経糸・緯糸ともに強撚糸が使われた、

西陣御召の一反です。

 

 

 

 

市場において御召は色々とあり、

質感やお値段も様々ですが、

 

こちらの一品は、

緯糸も八丁撚糸を掛けた「御召緯（おめしぬき）」が使われており、

硬いと言われがちな御召生地とは思えぬ、

滑らかな生地感が特徴のひとつとなっています。

 

 

 

 

色は極めて黒色に近い、

でも漆黒の様な吸い込まれる色でもなく、

また濃紺の様な色目にも感じる、

深みのある色合いに織り上がっています。

 

 

 

 

地模様は「梨地」と言われる、

梨の素肌の様な細かなつぶつぶがある一品で、

男性のフォーマル着物として最良の一着として仕上がる生地感を持っています。

 

 

 

この梨地が結構重要なポイントでして、

素無地状の御召生地になると光沢感が立ってくるものが多く、

柄物になるとフォーマルには不向きになりがち。

 

 

 

 

梨地のものはマットな雰囲気があり、

一つ紋を入れた際には、

その羽織の質感が一層高まります。

 

 

 

 

こちらの一反は、

男性向け広巾に織り上げられており、

反物巾は１尺１寸（約４１ｃｍ）あります。

 

 

羽織としてご紹介をしておりますが、

もちろん、長着として誂えても、

礼装感高い素敵な一着として仕立て上がります。

 

 

 

では、

 

羽織として実際に誂えるとこの様な雰囲気に。

 

 

 

 

上の写真は私の一着。

 

慶弔両用として長年便利に羽織っており、

ホテルで行われる様な新年賀詞交換会や子どもの入学卒業式、

また七五三などに袖を通しています。

 

 

 

お悔やみの場であっても、

羽織がこうした礼装感あるものでしたら、

概ね問題はなし。

 

 

 

私の様な人にとって、欠かせない一羽織となっています。

 

 

 

 

男の着物において、

 

無地紬の羽織よりも礼装感が高まり、

また色紋付よりは身近さを感じる一着に仕上がります。

 

 

 

どの様な場所に、どの様な気持ちで向かわれるのか。

 

それによって袖を通す衣装は変わっていき、

和装洋装問わず、相手を思いやる気持ちを大切にしていきたいものです。

 

 

 

何かと重宝な一つ紋入りの梨地御召羽織。

 

ご興味のある男性の皆さま、どうぞ気軽にご相談くださいませ。

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちら》

※商品名・写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

西陣御召「男性向け広巾・梨地・極墨黒色」

２２０，０００円（税込・反物価格）