素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネート Vol.1
卒業式・入学式シーズンの到来です。
その大切なお子様の門出の時を、
自分らしく装う着物で迎えたいとお考えの方も、
きっと多くおられる事と思います。
きもの専門店として、そうした皆さまのお気持ちに寄り添い、
最大級の応援をするのは当たり前の事ですし、
その様なハレのひとときのお役に立てる事は、
この仕事をしている何よりの励みであり、喜びです。
今月のコラムでは、
そんな皆さまのお気持ちに叶う、
美濃幸好みの入卒式着物コーディネートをご紹介してまいります。
着物のコーディネイトに限らず、
どの様な着物を選んだらいいのか、帯〆や帯揚げといった小物の選び方、
お手持ちの着物や帯を活かすコーディネイトなど、
コラムをご覧の皆さまのお役に立てる様な情報を発信していきます。
どうぞ楽しみにご覧くださいませ。
今日は「附下コーディネイト」のご紹介をしてまいります。
そのなかで柄のいわれや入卒式に向く色柄の選び方も、
ご紹介していこうと思います。
では、どうぞ!

附下「瑞雲に鳥」 + 袋帯「美術工芸啓・舞楽菱」
澄み渡る青空の様に水色に染め上げた生地の上に、
吉兆を表す金色の瑞雲と、そのなかを優雅に羽ばたく鳥を染め上げた附下です。

附下は訪問着よりも柄付けが少なく大仰ではないので、
簡単にいえば、より気軽にお召しいただける一着。
自身が主役とはならないお子様の入卒式には、
最適であり、私も多くの方のお勧めをしているアイテムとなります。
それにしても、この一反は柄付けは最小限に抑えてあり、
遠目で見れば無地の様な感覚の仕上がりとなっています。

ただ、ひとつひとつの糸目友禅の細かさや、
使われている染め色の輝きがとても美しく、
その存在感があるからこそ、小付けの柄が活きる染め上がりです。

先に書きました通り、
自分自身が主役でなく、引き立て役にまわる場面の場合、
一歩控えた柄の付けや目立ち過ぎない色目のものを選ばれると良いです。
私自身もここ数年、子どもの成長とともに、
入学式も卒業式も、公立も私立も、何度も入卒式を経験してきましたが、
どこも大体1割程度しか和装をお召しでないというのが現状。
9割は洋装であり、そのなかにぽつんと和装がいる感覚になります。
そうなるとただでさえ和装は目立ち、
また着物を着ているだけで勝手に格式が上がった雰囲気となるので、
ひと昔前の様な「訪問着=礼装全般」という感覚でその場に立ち会うと、
想像以上に目立ってしまうという事になります。
これは地域性や学校の環境にもよりますので、
局所的には十分に判断してからの事となりますが、
恐らくは全国的な平均値も同じなのではと思っております。
そういった意味でも、この一反の様に柄は抑えめ、
でも色無地ではない華やかさを持った一着が手元にあると、
お子様の入学式から卒業式まで、長くお召しいただける一着になります。

柄も瑞雲という吉祥の時に空に浮かぶ雲の表し、
その脇を飛ぶ鳥は天を向き、大空に向けて意気揚々と飛び立っています。
正に門出の時に相応しい色柄、
お子様の明るく無限に広がる未来を託した祝いの一着に相応しい柄行きです。
帯は袋帯をチョイス。
帯の種類は袋帯に限らず、九寸帯でも大丈夫ですが、
金銀糸を使った礼装向きな袋帯であればまず問題なく結んでいただけます。
ただ、帯の色柄選びも着物選びと同じで、
引き立て役としての着姿を演出するのであれば、
あまり大柄の織り柄が織り込まれたものや極端な反対色のものを選ぶよりも、
中から小付けな織柄であり、また色目も金銀白系のものをお選びになると、
入卒式には向くコーディネイトへと仕上がっていきます。

この小付けですっきりとした染め上がりの附下の雰囲気を引き立ててくれる一本は、
新進気鋭の機屋である美術工芸啓さんが手掛けたハレの一本です。
織柄も菱紋と花紋が組み合わされた礼装向きの織柄なので、
この附下に限らず、訪問着から色無地まで幅広い用途で結んでいただける、
とても重宝な一本になります。
色柄に我が子への想いを込めて、
また皆さまお一人お一人の優しい親心が、
その時を共にする周りの皆さまの幸せをも引き立ててくれるコーディネート。
「今日は着物で良かった。」
そんな風に思っていただける一着になれば、何よりも嬉しいです。
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