伝統を大切にしながら、未来を感じるものづくりから生まれる素敵な着姿を演出してくれる一着。「長井紬・パッチワーク」
2025年の営業、最後の一週間は、
新作商品のご紹介に加えて、絵羽物を中心にご紹介をしてまいります。
来月になると時節柄、振袖のご紹介となりますので、
その前に美濃幸らしい紬の絵羽物や、それに合わせる一着などを、
今まであまりご紹介をしてこなかった一品を選び、
皆さまにご覧いただけたらと思います。
では、楽しみにご覧くださいませ♪

長井紬「パッチワーク」
紬の風合いと楽しい色遣いが特徴的なこちらの一着は、
山形県の伝統工芸品「長井紬」の紬生地を使い、
パッチワークにして一着の着物に仕上げたものになります。
長井紬は山形県の置賜地区で古くから製織されている紬織物で、
その歴史は江戸時代まで遡ります。
同じく山形県の伝統工芸品「米沢織」と同じく、
当地の名君である上杉鷹山公による藩の財政を救うための殖産興業のひとつとして、
青苧や養蚕が推奨されていくところから織物の歴史がはじまり、
今なお時代を超えて愛され続ける織物を生産されている地域となっています。

置賜地区の織物というと、
米琉織の様な素朴な民芸風のものが多いですが、
こうしたどこか現代的な雰囲気のものは珍しい部類に。
でも、こうした先を見越したものづくりをされているところに、
私が今まで産地に足を運び、その空気感から感じる、
「元気のある産地」の共通点の様に思っています。
さて、
この様な段になった織り方の一着となると、
その多くは経糸は同じ糸を使い、緯糸を色々と変えながら、
カラフルな織り段を織り上げていくのですが、
こちらはそれとは違って、
細かな生地を繋ぎ合わせて一着の着物に仕上げてあります。

どうしてこのような着物が出来たかというと、
それは制作現場に理由があります。
この一着に使っている様な織機織りの紬生地は、
制作過程のなかで、どうしても余分に織り上がる生地が出来てしまいます。
その長さはまちまちですが、
長いものになると、2尺~3尺ほども生地が余分に織り上がってしまい、
通常はそうした生地を使いバッグやポーチの様な小物を作る、
もしくはそのまま破棄されてしまうのですが、
こちらの一着はあえてその生地たちを活かすことを考えて、
それぞれの生地の雰囲気を吟味し、それらを相性良く上手に組み合わして、
一枚の布としてモダンな紬に仕上げました。

ひとつひとつの色を見るとカラフルの様に感じますが、
実際には紬らしい落ち着いた色目で織り上げられているので、
決して派手にはならず、上品な雰囲気を感じさせてくれる仕上がりとなっています。

衿元から肩にかけては柔らかで明るい色目を中心にして、
顔映りが良く、また大人な装いを感じさせてくれるようにし、

下前にくる半身部分には、また違う雰囲気の生地を持ってくることで、
着姿に表情と遊び心溢れる生地の取り方を意識しております。

後姿も同じくで、
半身によって雰囲気が変わり、
また裾に行くほどにボリューム感を感じる濃い色目の生地を選び、
とても生地を継ぎ接ぎしたとは思えないほどの、
まとまり感のある一着に仕上がっています。

無地や縞、格子柄の紬も良いですが、
この様なカラフルさもあり、また楽しい雰囲気をそのままにお召しいただける一着も、
紬本来が持つ日常の楽しさに繋がる様に感じますし、
最近は死語になりつつありますが、
「紬の街着」として帯合わせを変えながら、また小物の色選びを自分らしく変えながら、
存分にお楽しみいただける一着へとなり得る存在感があると感じています。
もちろん、同じ機屋で織り上げた生地なので
パッチワークといえども添いは良い仕上がりです。
ただ、裏は接いだ形跡が残っているので、
裏地を付ける袷の方が向くように思います。
伝統を大切にしながらも、
先を見越したものづくりをされている現場から生まれる、
素敵な着姿を演出してくれる一着。
その遊び心と、伝統息づく長井紬の風合いをお楽しみくださいませ。
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132,000円(税込・反物価格)
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