八寸帯の範疇を超えて、夏着物を楽しむ一本として。「夏八寸帯(夏名古屋帯)「まこと織物・すくい織り・波千鳥」」
ゴールデンウィークも後半へ。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか♪
暦も5月に入り、
そろそろ本格的に今夏を彩る夏衣たちをご紹介してまいります。
今日はこちらの一本から。

「夏八寸帯(夏名古屋帯) まこと織物・よろけすくい織り・波千鳥」
すくい織り一筋に60年、
西陣織の名店「まこと織物」さんが手掛けた「すくい」の夏八寸帯です。
織り糸を一目一目、絵を描く様に織り上げていくすくい織り。
手仕事の美しさ、夏帯と共にお楽しみ頂けたら嬉しいです。
まこと織物さんとのお付き合いは、そろそろ10年を超える頃。
10年前に一度、当店で個展を開催させていただき、
それから事あるごとに、また季節の折々に合わせて帯を注文し、
最近はまこと織物さんも当店の好みを知って下さり、
また私たちもまこと織物さんならではのものづくりを知るようになり、
誂えの別注品をお願いするようになりました。
そして4月には、
我が子たちにもその制作現場を見て感じて欲しいと思い、
工場にも連れ立ってまいりました。
その時の様子はこちら
→卯月の京都雑感。「まこと織物さんの工房見学をさせていただきました。」


今回ご紹介するこちらの一品もそうした誂え品であり、
まこと織物さんが長年にわたって制作をされてきた数ある図案の中から美濃幸好みのものを選び、
地色から挿し色まで相談をしながら制作をしました当店オリジナルの一本となります。

夏に映え、また夏帯としては珍しい、
こっくりと深みのある納戸色の地色を選び、
その地色の上には、
北斎の神奈川沖浪裏を想わせる大胆な波頭が配され、
その波間を優雅に飛び交う千鳥たちが、
夏の清涼感を感じさせてくれる、
気品と愛らしさとが引き立つ一本。

注文の際は和紙に筆描きの図案でしかなく、
その図案を見ながら色糸を当て込み、注文をしていく訳ですが、
その筆描きの流麗な印象のまま織り上がっており、
とても一段ごと織り重ねていく織物とは思えない、
優雅さを感じさえてくれる仕上がりとなっています。

柄部分は、白糸を使ったよろけすくい織りとなっており、
それがこの太鼓柄の背景となり、また夏らしい涼感を感じさせてくれます。

波頭には、ほんの少しだけ銀糸を使用。
金属糸を使うとフォーマル感が出てしまうので、
あまり使いたくないという私の意向を汲んで下さり、
光沢感も抑えめのものを選び織り込んであります。

その銀糸があるので、一層波頭の涼感が引き立ち、
その雄大さも表現されたと感じております。

千鳥たちは少し抑えめになっており、
構図をご覧いただいた通り、波頭がメインとなっていますが、
それでもその愛らしい存在感は間違いなくあり、
他にはない「波千鳥」が表現されております。
前腹の様子はこちら。

こちらも波千鳥の織り分けに。
メインに出る方には、その両方が。

逆巻きの際には、波頭のみが出る構図となっております。

まこと織物さんらしい品格を備えた一本であり、
また今までご覧いただいた通りの豪華さをも感じる仕上がりなので、
夏小紋や軽めの夏附下に合わせるといった、
ある意味八寸帯の範疇を超えたコーディネートを楽しんでいただけますが、
反面八寸帯らしい気軽さも持ち合わせており、
小千谷縮や絞り浴衣などに合わせても、
長着やお召しになる方の個性を引き立てながら納まる、
夏に万能の一本になります。
夏帯は袷の頃と比べると帯のバリエーションが少なめ。
でも、夏着物の頃こそ、
和装の美しさが際立つ季節だと私は思います。
(暑さはさておき(汗))
その最良の季節に、
お召しになる方が自分らしく楽しめる一本があれば、
きもの専門店として何よりも嬉しいこと。
美濃幸好みの一本がそんな方のお役に立てれば、
一層嬉しいことです。
どうぞ素敵な夏をお過ごしくださいませ。
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