６月に入り、今月の模様替えを進めています。

 

 

昨日はサロンスペースの一品をご紹介しましたが、

 

昨日のコラムはこちら

→蛍の在る情景を。

 

今日は店舗スペースの様子をご紹介いたします。

 

 

 

まずは壁面ディスプレイから。

 

 

 

 

店に射し込んだ陽射しの加減もありますが、

とても透明感があり、爽やかな雰囲気に仕上がった壁面ディスプレイ。

 

 

透け感がある生地質のものが多い事もありますが、

見ているだけでも清々しく、夏着物の魅力の一端を感じていただける、

そんな美濃幸らしいコーディネートになりました。

 

 

 

 

反対側からの一枚。

 

 

当店は男性のお客様も多いので、

必ずその月々にあった季節感を感じる、

男性向けのコーディネートもご提案しています。

 

 

中央に据えたのは、夏紬と紋紗生地の組み合わせ。

 

シックないで立ちになりますが、

夏の男着物の粋さを際立たせてくれる、

美濃幸好みのコーディネートになります。

 

 

手前のスカイブルーの一反は、

女性向けの夏紬のコーディネート。

 

夏紬と言っても単衣頃から十分お召し頂ける素材感なので、

現代の気候においては重宝な一着に仕上がると思っています。

 

 

店舗中央の丸テーブルには、

もう少し気軽な雰囲気を味わっていただきたく、

有松鳴海絞り浴衣を掛けてみました。

 

 

 

 

当店で扱わせていただいている有松鳴海絞り浴衣は、

どれも括りから染加工、仕上げまでのすべての仕事を、

地元愛知県で行っている、純国産の有松鳴海絞りのみ。

 

 

以前のコラムでも書きましたが、

この手の有松鳴海絞り浴衣をまとめていた産地問屋さんの廃業に伴い、

来年以降の生産が約束できない状況になっています。

 

詳しくはこちら

→今夏が最後のご案内となるかもしれません。

 

 

詳しくは上記のコラムをご覧いただけたらと思いますが、

その様な事も受けてからなのか、

先月から一反ずつご縁のあったお客様にお見分け頂く事が叶い、

今ご紹介している４反ですべてとなっています。

 

 

消えつつあるものがそこに在り、

それが自身が大好きなものである事には、

心の底から悲しい気持ちになりますが、

今在るものをご提案出来るのも幸せのひとつ。

 

 

数少ない一品ですので、

お好みの方はぜひお早めに手に取ってください。

 

 

 

それにして、

 

藍色の濃淡のみの淡彩ではありますが、

そうとは思えないほどの鮮やかさを感じさせてくれる仕上がり！

 

 

 

 

お心に留まった皆さまにお届けすることが叶えば、

何よりも嬉しい事です。

 

 

 

そんな６月のきもの美濃幸の店内。

 

 

ご覧いただく皆さまが初夏の爽快感を感じ、

着物らしい季節感を感じて頂けます様に。