和をたしなむ

2024.06.25更新 -

太縞の魅力と遊び心。

 

6月の開催イベント「夏衣お披露目会」開催中です!

 

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6月の開催イベント「夏衣お披露目会」開催します。

 

 

 

今日はこちらのコーディネートをご紹介。

 

男性向けの夏の一品となります。

 

 

 

 

ビビッドな色目に織り上がった一反は小千谷縮。

 

 

鮮やかなスカイブルーとオレンジのバイカラーに織り上げた、

個性を持った一反になります。

 

 

 

それに合わせる帯は、シンプルな印象を持ちながらも、

ただのクリーム色の帯とはひと味違う、

ピンク色などの中間色を含めて織り上げた一本。

 

 

 

バイカラーの印象を際立たしたいので、

帯はあえて抑え目に。

 

でも、

あまり抑え過ぎてしまうとバイカラーが悪目立ちしてしまうので、

そのあたりの良い塩梅を見越して合わせてみました。

 

 

 

 

こちらの一反、

 

別に女性がお召しになられても楽しい一反ですが、

今日はこの一反を使い、男性の皆さまを軸にして、

 

「太縞の魅力」

 

を書き記してみようと思います。

 

 

 

大胆な印象を与えてくれる太縞。

 

 

着物ではあまり見かけない太縞ですが、

木綿などでは結構見かける事も。

 

 

恐らくですが、

元々太縞は座布団や布団として使う事が多く、

(それもあって、太縞の一部を『布団縞』とも言います)

そうした事が由来となっている可能性があります。

 

 

 

和服のお仕立てをする都合上、

横段の太縞は衽~前身頃~後身頃と、

横方向にその縞が渡っていきます。

 

 

この柄合わせをどうするかは、悩ましいところ。

 

 

先日掲載をしました私の着姿をご覧いただくと、

この有松鳴海絞り浴衣の場合、

衽と前身頃は縞を合わせ、後身頃は一段ずらしている事が分かります。

 

 

 

 

衿も同様。

 

 

この一着は、衿と肩の縞は合わせて、

袖まで繋がる様にお仕立てをしてもらいました。

 

 

 

反物の都合やご寸法の都合によって、

こうした柄合わせが出来るかは定かではありませんが、

太縞を合わせると大きな一つの柄の様に見え、

それがとても楽しい印象を創り上げてくれます。

 

 

 

 

反対に横へ渡る毎に一段ずつずらしていくと、

コンサバティブな印象の一着に仕上がります。

 

 

 

お召しになる場所やTPO、そして何よりお好みに合わせて、

同じ反物でも違った印象を作る事が出来るところに、

太縞の一着を誂える魅力があります。

 

 

 

 

この小千谷縮の場合、

 

色目からくる印象がとても強いので、

それによる好き嫌いが明確に分かれがちですし、

着慣れていない方からすれば、

そうした印象が着たい気持ちの邪魔をしてしまい、

 

「色は好きだけど、挑戦する勇気がない。。。」

 

という事もあり得る事と思います。

 

 

 

 

でも、仕立て方によって、

思っている以上に印象を変える事が出来る太縞の一反。

 

 

合わせてみると意外と似合う事もありますし、

そうした挑戦が着物を着る楽しさへと繋がるかも知れません。

 

 

 

夏はそうした遊び心が許される季節。

 

 

皆さまも思い思いの一着と共に、

素敵な夏をお過ごしくださいませ。

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちらから》

※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

小千谷縮「バイカラー・3寸段縞」

88,000円(税込・反物価格)

 

 

 

 

角帯「米沢織・近賢織物・白よごし・ピンク縞」

44,000円(税込・反物価格)

 

 

 

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