和をたしなむ

2026.02.03更新 - 徒然なるままに

如月の京都雑感。

 

今月は今年初めての上京(といっても東京ではなく、京都)

 

 

二月の京都は夏物の新作発表が行われるので、

それを目当てに、またお世話になっている問屋さん・メーカーさんへのご挨拶もしに、

一日、京都市中を巡りました。

 

 

 

立春あたりから段々と陽気が高まれといえども、

気候はまだまだ真冬。

 

 

その様な気候の中選ぶ夏物たちは、

どれも陽気が最高に高まり、陽射しが最も強くなる頃に本領を発揮する色柄ばかりなので、

頭の中で目の前にある反物たちの色柄を夏色に補正してから吟味をするという

ひと手間が必要となります。

 

 

私がきもの美濃幸で仕事をし始めた10年以上前はその事が理解しておらず、

「あれ?こんな色選んだかな??」という事がままありましたが、

日々経験を積み、別注品のお仕事も積極的にお受けしている中から学び、

今では自動的に色柄の変換が出来るようになりました。

 

 

 

それでも最終的な選考では、問屋さんの売り場から太陽の光が当たる場所に移動をし、

その下で最終チェックをしてからのゴーサインに。

 

 

今仕込んだ一品たちが店に届くのは、5月ごろになりますので、

その時を楽しみにしています。

 

 

 

当店がお取引させていただいている問屋さん・メーカーさんは、

すべて、ものづくりに軸足を置いて商いをなされているところ。

 

なので、ものづくりの現場の様子が、

新作発表の売り場にそのまま反映されています。

 

 

 

先述の通り、私がきもの美濃幸で仕事をし始めた頃の10年前に、

「近い将来、ものづくりが出来なくなる」と言われていましたが、

昨年あたりからそれが現実のものとなり、

今回の京都での新作発表の場でも如実にその事を実感しました。

 

 

「昨年まで当たり前にできたものが今年は無い。」

 

「担い手の高齢化・不足により製作の時間が取られ、夏に間に合わない。」

 

そんな厳しい現状を突き付けられた京都でした。

 

 

各社、決して手を抜いて仕事をしておらず、

皆さま必死に前を向いて取り組んできたのにも関わらず、

現状はこの様な状態。

 

幾ばくかの期待を込めていても現実は厳しく、

それはこれからも加速度的に進んでいくのだろうなと実感しています。

 

 

 

その様なことを実感した今月の京都雑感。

 

 

暗い気持ちのままで終えるのは本意ではありませんし、

分かっていたことがあからさまになっただけの事と肝を括り、

夏物に限らず、秋冬物も別注品を仕込んでまいりました!

 

 

 

自身が出来る事を精一杯尽くす。

 

 

その先に明るい未来が開けていく様に、

そして、美濃幸の事を頼りにして下さるお客様と共に、

その明るい未来を共有できます様に、

 

今月も日々を大切にしながら、

上機嫌な気持ちで一歩ずつ歩んでいこうと思います。

 

 

 

 

 

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