和をたしなむ

2026.04.06更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「人生の節目に着物」

 

今日は我が娘がお世話になっている小学校の入学式。

 

PTA会長として最後の入学式に出席し、

ピカピカの一年生を前に祝辞を述べてまいりました。

 

 

役目を承ってからの数年、

新一年生たちに受けが良い入学式向けの祝辞は準備万端!

 

今日もやはりウケが良く、

楽しい気持ちで祝辞の時間を過ごすことが出来たのですが、

 

実はちょっとした不安も持ちながらこの時を迎えました。

 

 

 

先日、SNSを見ていたら、

どちらかの学校でPTA会長をなされているお母様が、

 

卒業式にお召しになられた着物(訪問着)とともに、

出席されたその時の着姿写真を上げられておられたのですが、

 

そこに付いていたコメントのなかに、

 

「PTA会長が着物なんか着て、貴女の承認欲求のために卒業式がある訳では無い」

 

とありました(汗)

 

 

何かと風当たりが強い世間一般のPTA会長。

 

 

私のスーツの手持ちは葬式用のブラックフォーマルしかなく、

着物しか入学式に相応しい衣裳がありません。

 

カジュアルダウン化している日本の服飾文化とはいえ、

流石にボタンダウンにチノパンでは、

別方向からの風当たりが厳しくなりますので、

 

さてどうしたものかと、

ビクビクしながら本日を迎えました(笑)

 

 

 

考え方は人それぞれ、

 

PTAの在り方もそれぞれ。

 

きっと、今日ご出席なされた保護者さんは、

好意的に私の着物姿を受け入れてもらえるだろうと信じ、

また、日頃から着物姿でしか小学校に行っていない事も、

重々ご存知だろうと思い、

 

私なりにお祝いの気持ちを込めて、

こうした着姿で会場に向かいました。

 

 

 

 

ハレのひとときを迎える新1年生、

そして保護者さんへの祝いの気持ちを込めて、

 

全体の色目のイメージは、

出来るだけ落ち着いたものを選ぶように心掛けました。

 

 

 

半襟もベーシックな濃紺として、

 

長着は、シックな色無地、

 

羽織は、梨地の御召生地に一つ紋入りのものを、

 

羽織紐は、水色に桜色を組み上げたものを選び、

 

角帯は、若葉の様な色目のつづれ織りの一本を合わせてみました。

 

 

 

 

桜咲く季節に若葉の様に初々しく、

また溌溂に芽吹く若葉と新一年生をかけて、

 

これからも彼ら彼女らの学校生活が、

すくすくと伸びやかにある様になればと思ってのコーディネートです。

 

 

 

人生の節目に着物がある光景。

今や絶滅危惧種の様になりつつあります。

 

 

今日も保護者さんの着物率は10%程度でしたが、

 

その数名のお母様方が、

想い想いの着物に袖を通されており、

 

きもの屋としてだけではなく、一保護者としても、

その姿を見ては微笑ましく思いました。

 

 

 

恐らく今朝は、

まだまだやんちゃ盛りの新一年生である我が子をなだめながら、

子どもの支度を早々に済ませて、

 

そんななかでも、

何とか着物をお召しになられたのであろうと思うと、

私としては嬉しい限りです。

 

 

 

すべての保護者さん、すべてのご家庭が、

おしなべて着物を着れるとは思っていませんが、

 

子どもたちが親になった時にも、

この日本らしいハレの姿を残していきたいと、

切に思わされた、今日の祝いのひとときでした。

 

 

 

これからも、人生の節目に着物があります様に。

 

 

本日入学式を迎えられた皆さま、誠におめでとうございます。

 

 

どうぞ着物と共に、

思い出に残るひとときをお過ごしくださいませ。

 

 

 

 

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