素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.6「最近の入卒式に向く、飛び柄小紋のススメ」
卒業式・入学式シーズンの到来です。
その大切なお子様の門出の時を、
自分らしく装う着物で迎えたいとお考えの方も、
きっと多くおられる事と思います。
きもの専門店として、そうした皆さまのお気持ちに寄り添い、
最大級の応援をするのは当たり前の事ですし、
その様なハレのひとときのお役に立てる事は、
この仕事をしている何よりの励みであり、喜びです。
今月のコラムでは、
そんな皆さまのお気持ちに叶う、
美濃幸好みの入卒式着物コーディネートをご紹介してまいります。
着物のコーディネイトに限らず、
どの様な着物を選んだらいいのか、帯〆や帯揚げといった小物の選び方、
お手持ちの着物や帯を活かすコーディネイトなど、
コラムをご覧の皆さまのお役に立てる様な情報を発信していきます。
どうぞ楽しみにご覧くださいませ。
VOL.1では「美濃幸好みの附下コーディネイト」として、
美濃幸好みの附下と合わせた袋帯をご紹介するなかから、
入卒式というシチュエーションに向く色や柄の解説をいたしました。
詳しくはこちら
→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネート VOL.1
VOL.2では「春色の帯〆選び」と題して、
入卒式に向く帯〆の選び方を解説いたしました。
詳しくはこちら
→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.2
VOL.3では「デイリーバッグとしても使い込める利休バッグと草履」として、
買い替え時でもある草履バッグのおすすめ品をご紹介いたしました。
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→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.3
VOL.4では「本当に名古屋帯でも良いの?! 時代に合った入卒式名古屋帯コーディネート」と、
今の時代に合った帯選びを解説いたしました。
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→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.4
VOL.5は番外編。 44年前、私の小学校入学式の時の写真から、
今回の企画への想いや、私自身の和装に対する考え方などを書き記してみました。
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→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.5
さて今日のご提案は、入卒式に向く着物選びのお話し。
入卒式の着物というと、
「附下や訪問着」というのが先ずもって間違いのない選択です。
地域差はあれど、
どのきもの屋さんに聞いても、大半がその様に仰るかと思いますし、
私もお客様にはその様にお伝えをしています。
しかし私がここ10年間、我が子の入卒式を何度も迎えてきた経験からすると、
その式典に出席されるお母様の90%が洋装であり、
その洋装もスーツ一択ではない、もう少しカジュアルダウンされた装いも、
かなり増えてきている現実を見ていています。
先述の通り地域性もあるので一概な事は言えませんが、
和装であっても訪問着はもとより附下であっても、
ただ「着物姿」というだけで大仰になってしまう可能性もあるのだと感じています。
VOL.5で私の素直な気持ちを述べましたが、
他のお母様と比べて見劣りしない様にと着物を着るのではなく、
大切な我が子の成長を見守り、門出を晴れやかな気持ちで送り出すための衣裳なので、
それが和装だろうと洋装だろと問題はなく、何よりも大切なことはその気持ち。
ただ、お召しになられる方が式典に違和感を持たず、
また周りと程よい調和をもった着物姿で、背筋を伸ばして出席していただきたいと、
常々思いコーディネートをご提案しておりますので、
今日は最近の入卒式に向く、洋装の中でも違和感ない、
そして何より和装としての品格を持ち合わせたコーディネートとして、
「飛び柄小紋」のコーディネートをご紹介いたします。

ブルーグレーの上に四季折々の草花を型染と手挿しで丁寧な彩色が施された飛び柄小紋。
入卒式の頃に満開を迎える桜も丸紋で配され、
とても品の良い仕上がりとなっています。

飛び柄小紋と言っても色々とあり、
入卒式に向くものというものがあります。
それを選ぶ目安は、
『古典的な』
「植物文様」 「動物文様」 「自然文様」 「風景文様」
「器物文様」 「正倉院文様」 「有職文様」 「名物裂文様」
などを選んでいただけたら問題ないかと思います。
植物文様は、
松竹梅から桜、桐や四君子、葵といったあたり。
明らかな季節感がある朝顔などや、
遊び心が含まれそうな瓢箪などは注意が必要です。
動物文様は、
鶴亀や鴛鴦、雀、兎といったあたり。
雀や兎も瓢箪と同じく、あまり遊び心が無いものが良いでしょう。
自然文様は、
波や雲、霞、雪輪、水といったあたり。
風景文様は、
御所解文様や茶屋辻、遠山といったあたり。
器物文様は、
檜扇や扇面、短冊、色紙、貝桶、宝尽くしといったあたり。
正倉院文様や有職文様は、
様々ありますが、どれも礼装であれば問題ないかと思います。
小紋というと街着の範疇にある着物なので、
ものによっては遊び心がある柄付けがなされている事がありますが、
今回の様なフォーマル着物に片足を入れたコーディネートを求められるのであれば、
昔から使われている格調高い文様をお選びいただけたらと思います。

今回ご紹介しております飛び柄小紋は、
植物文様を四君子の様な丸紋のなかで表現されたもの。
細かな柄付けですが、ひとつひとつ擦り友禅で彩色がなされており、
丁寧な仕事が光る礼装にも向く仕上がりとなっています。

帯選びについては、
今回は小紋という附下から一格落とした着物を選んでいるので、
あえて袋帯を合わせて格調を保つことを意識しました。

帯締めは桜色。
桜咲く頃に相応しい色選びとなります。
飛び柄小紋を選ぶ上で、もうひとつ重要になって来る事が、
「柄合わせの仕方」
になります。
お仕立てをする際に、
お客様のご寸法に合わせて反物を裁ち切り、
袖~身頃~衿と合わせていく訳ですが、
ただ寸法に合わせて裁ち切りをしていくと、
柄の配置が点でバラバラになってしまいます。
そうならない様に、お仕立ての際は、
出来る限り着姿の正面に来る前身頃と衿肩あたりの柄は、
附下の様な柄配置になる様に考慮をしてお仕立てを進めていきます。

実際に反物をトルソー着付けをしてみましたが、
衿肩の部分にはひとつ柄が来るように、

裾にもバランスよく柄が来るように、

もちろんご寸法のよっては、
こうした配置が出来ない事もございますが、
出来る限り附下の様な絵羽取りの柄配置となる様に考えてお仕立てをしておくと、
後々、街着としての小紋だけでなく、
セミフォーマルな礼装の一着としても着れて、
スマートな着姿を演出してくれる、
今の時代にとても重宝な着物となります。
美濃幸好みの飛び柄小紋のススメ。
いかがでしょうか。
TPOやご出席される場面、そして皆さまのお気持ちなど、
色々なことが合わさって選ぶ着物は、
悩むことが多いほどその思いは強くなり、
着手の着姿を輝かせてくれる事と思います。
「着物で良かった。」
そんな風に思っていただける一着になれば、
きもの専門店として、着物ファンとして何よりも嬉しいです。
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209,000円(税込・反物価格)
187,000円(税込・反物価格)
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