和をたしなむ

2026.02.12更新 - 帯〆・帯揚

素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネート Vol.2「春色の帯〆選び」

 

卒業式・入学式シーズンの到来です。

 

 

その大切なお子様の門出の時を、

自分らしく装う着物で迎えたいとお考えの方も、

きっと多くおられる事と思います。

 

 

きもの専門店として、そうした皆さまのお気持ちに寄り添い、

最大級の応援をするのは当たり前の事ですし、

その様なハレのひとときのお役に立てる事は、

この仕事をしている何よりの励みであり、喜びです。

 

 

 

今月のコラムでは、

そんな皆さまのお気持ちに叶う、

美濃幸好みの入卒式着物コーディネートをご紹介してまいります。

 

 

着物のコーディネイトに限らず、

どの様な着物を選んだらいいのか、帯〆や帯揚げといった小物の選び方、

お手持ちの着物や帯を活かすコーディネイトなど、

コラムをご覧の皆さまのお役に立てる様な情報を発信していきます。

 

 

どうぞ楽しみにご覧くださいませ。

 

 

昨日、VOL.1では「美濃幸好みの附下コーディネイト」として、

美濃幸好みの附下と合わせた袋帯をご紹介するなかから、

入卒式というシチュエーションに向く色や柄の解説をいたしました。

 

詳しくはこちら

素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネート Vol.1

 

 

 

今日は入卒式に向く「春色の帯〆選び」をお教えいたします!

 

 

 

当店を頼りにご来店下さる皆さまからは、

 

「お手持ちの着物や帯は決まっているけど、小物くらい旬の色を取り入れたい。」

 

と思われている方も多く、

私もそうしたご意向はよく理解をしており、

出来る限りのご相談をお受けしております。

 

 

 

小物の色目、特に帯〆の色は着物全体の着姿にとって肝となる色。

 

 

たった数センチ巾の一本の紐ですが、

この色に拘りとトレンド、そして着姿への想いを込めるだけで、

同じ着物と帯の組み合わせであっても、今までの着物姿から180度変わります。

 

 

「帯揚げは?」というご意見もありますが、

当店としては帯揚げの色を変えるよりも、帯〆の色に変化を与えた方が、

着姿の印象を大きく変える事が出来るという認識でおり、

今回のコラムは、ここに注目したご提案をさせていただきます。

 

 

 

さて、

今回のコーディネイトに選んだ帯〆は、

京都の老舗小物屋「紐の渡敬」さんのお品。

 

 

杵を三つ並べた「三杵」の印の渡敬さん。

 

 

京都にある小物屋さんなので京風の色遣いが特徴的ですが、

江戸好みのすっきりとした印象をもカバーしたものづくりをされており、

何より、着姿への彩りを大切になされた小物を制作されているので、

当店でも大変頼りにしている小物屋さんです。

 

 

 

 

昨日投稿をしました附下コーディネートの様に、

お子様が主役となる入卒式では色や雰囲気も一歩控えつつも、

和装らしい柔らかなで品のある装いにまとめる事が大切。

 

 

それは帯〆選びも同様であり、

濃い色の帯〆を着姿に持ってくると、

全体の印象がその一色に引っ張られてしまいます。

 

 

主張が強過ぎず、コーディネートのなかに馴染む色を肝にして、

今回は春らしく万能な「桜色」と「若草色」と「鳥の子色」を選びました。

 

 

 

 

ご覧の通りかなり薄色で、

房の色をご覧いただかないと色の判別がつかない様に思いますが、

この微妙な差と色の雰囲気がとても重要。

 

 

白の帯〆とは違い色が掛かっているので、

それぞれの個性は発揮してくれますし、

薄色の長着や帯色にも馴染む色選びになります。

 

 

 

桜色は、「桜咲く」の時に相応しい華やかな色目。

 

 

 

 

若草色は、溌溂とした若草萌ゆる清涼感のある品格を帯周りに演出してくれます。

 

 

 

 

鳥の子色は、どの様なコーディネートにも合う万能の色目。

 

フォーマルな場面の帯〆でどれを持ってこようかと迷われたら、

この色を持ってくればまずもって間違いがありません。

 

 

 

 

今回のご提案では長着の水色と染め柄、

帯の箔色と織り柄をコーディネートのポイントに置いて、

そのふたつを上手く調和させる薄色を選びました。

 

 

ご覧の通り、帯〆の色目が裏方に回りつつも、

きちんとコーディネートの色目を抑える色選びとなっており、

それが一歩控えつつも子供の成長を見守る母親として、

その門出を祝う気持ちも引き立ててくれる帯〆選びとなります。

 

 

 

美濃幸好みの春色の帯〆選び。

 

いかがでしょうか。

 

 

小物は大物とはよく言ったもので、

着物と帯を整えても、帯〆一本に気を配れるかどうかで、

その着姿全体の印象ががらりと変わるといっても過言ではありません。

 

 

 

心から、

 

「着物で良かった。」

 

 

と思っていただけるコーディネートで、

素晴らしい門出のひとときをお過ごしくださいませ。

 

 

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