素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネート Vol.4「本当に名古屋帯でも良いの?! 時代に合った入卒式名古屋帯コーディネート」
卒業式・入学式シーズンの到来です。
その大切なお子様の門出の時を、
自分らしく装う着物で迎えたいとお考えの方も、
きっと多くおられる事と思います。
きもの専門店として、そうした皆さまのお気持ちに寄り添い、
最大級の応援をするのは当たり前の事ですし、
その様なハレのひとときのお役に立てる事は、
この仕事をしている何よりの励みであり、喜びです。
今月のコラムでは、
そんな皆さまのお気持ちに叶う、
美濃幸好みの入卒式着物コーディネートをご紹介してまいります。
着物のコーディネイトに限らず、
どの様な着物を選んだらいいのか、帯〆や帯揚げといった小物の選び方、
お手持ちの着物や帯を活かすコーディネイトなど、
コラムをご覧の皆さまのお役に立てる様な情報を発信していきます。
どうぞ楽しみにご覧くださいませ。
VOL.1では「美濃幸好みの附下コーディネイト」として、
美濃幸好みの附下と合わせた袋帯をご紹介するなかから、
入卒式というシチュエーションに向く色や柄の解説をいたしました。
詳しくはこちら
→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネート VOL.1
VOL.2では「春色の帯〆選び」と題して、
入卒式に向く帯〆の選び方を解説いたしました。
詳しくはこちら
→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.2
VOL.4では「デイリーバッグとしても使い込める利休バッグと草履」として、
買い替え時でもある草履バッグのおすすめ品をご紹介いたしました。
詳しくはこちら
→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.3
さて、4回目はどんな題材かといいますと、
これもお客様のお悩みのひとつ「帯の種類について」です。
着物は訪問着や附下、色無地など、何となくその違いが分かっているけど、
帯に関しては、「金銀の帯とそれ以外!」というくらい、
大雑把にしか把握がなされていないという事も多くあり、
「何となく金銀のフォーマルっぽい帯はあるけど、どれを合わせたら良いのか?」
とお悩みになられている方も多いのではないでしょうか。
袋帯や名古屋帯など、帯には色々な種類があります。
それについては後日、詳しく解説をまとめる予定でおりますが、
今日はよくご質問をされる帯の種類について、
「本当に名古屋帯でも良いの?! 時代に合った入卒式名古屋帯コーディネート」
と題して、
入卒式に向く名古屋帯のコーディネイトをご紹介いたします。
入卒式を機に今の時代に合ったものをお求めになり、
また若い時に用意したものではなく、今の自分が満足できる着物や帯を求めたいと思われた時、
私が専門店として新しく増やすにはこれだとおすすめしたいものが「名古屋帯(九寸帯)」です。
「名古屋帯って普段着向きで、入卒式には向かないのでは?」
と思われる方もおられると思いますが、
その理由として「帯の格」があります。
着物についても、帯についても同じことなのですが、
セレモニーにはフォーマルなものを、日常にはカジュアルなものを選ぶことは、
和装に限らず洋装でも同じことで、
この着物を場面によって使い分けるには、
「格」というものを場面に合わせて選んでいくことが必要です。
洋服で言えば、木綿よりも絹。 派手色よりも黒色というところでしょう。
和装における格を決めるものは『柄』に拠る事が大きく、
礼装に向く色柄がそこに在るかどうかをひとつの判断基準になります。
葡萄唐草文の様な「正倉院文様」、
松竹梅や満開の桜や唐草といった「植物文様」など、
昔から大切にされてきた吉祥を表す吉祥文様が織り込まれた(染められた)名古屋帯であれば、
VOL.1でお話したような9割洋装の現代の入卒式には、
間違いなく格式ある装いとしてお召しいただけるというのが、私なりの経験則です。
もちろん地域差や、学校の差がありますが、
名古屋市内&公立私立どちらであっても大差がないというのが実感です。
具体的に例をあげてご紹介をしようと思い、
今回はそれに向く美濃幸好みの入卒式向き名古屋帯を3本用意し、

春色を染め上げ、菊と梅を描いた附下にコーディネートしてみました。


まず1本目は、経錦織で葡萄唐草文を織り上げた名古屋帯。

淡い橙色の地の上にあっさりとした雰囲気で
格調高い葡萄唐草文が織り込まれており、
帯〆次第で着回しの効く重宝な一本です。

ご覧の通りあまり目立つ色や織柄を使っていないので、
この附下の様な柄の文量が多い着物に合わせていただくと、
着姿全体がスマートにまとまります。
帯〆は長着の色に寄せた、若草色の一本を選び、
清涼感ある雰囲気を演出してみました。

2本目は、小さな花紋が織り込まれた名古屋帯を合わせてみました。

こちらはご覧の通り、まるっとした花柄に可愛らしさがあり、
とても女性らしい優しさを込めた織り上がりの一本で、
こうして合わせるだけでその雰囲気が引き立ちます。

その愛らしさが少しカジュアル感を感じさせますが、
一般的な入卒式であれば、要所要所に金銀糸を使い程よい礼装感がある織り上がりなので、
結んでいただいても問題ありません。

今回は着物と同系色のコーディネイトなのと、
この女性らしく愛らしい雰囲気を引き立てたいと考えて、
帯〆の色目を少し目立つピンク色にしてみました。
3本目は、黒地の名古屋帯をチョイスしてみました。

今までの2本、特に2本目のものつ比べるとがらりと印象が変わる一本。
このどこか洋を感じる雰囲気は、
ウィリアム・モリスの柄を取り上げて西陣織で織り上げたもので、
洋の東西を問わない格調高さと、個性を着姿に加えてくれます。

洋のエッセンスは、洋装中心の入卒式にも向く一本となり、
またこの一本の様な小付けで品のある織柄であれば、
意外と古典柄の着物にもしっくりと馴染むコーディネートを作る事が出来ます。
そのすべてを取り持ってくれるようにと、
亀甲模様に組み上げた帯〆を合わせてみました。
いかがでしょうか。
名古屋帯の可能性や、現代の入卒式における万能性を、
少しでも感じてもらえたら嬉しいです。
「着物で良かった。」
そう思っていただけるコーディネートで、
門出のひとときをお過ごしください。
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