老舗機屋が織り成す、古典模様の良さと洋を感じる現代的な色遣いを。「袋帯「小森織物(小森の帯)・唐織・葡萄唐草文」」
秋冬に向けて、春から仕込んできました美濃幸好みの一品たちが揃いつつあります。
9月はそうした秋冬の装いをお楽しみいただける一品たちを、
順番にご紹介いたします。
どうぞ楽しみに、そして着物とともに在る季節を、
当店のご紹介するお品から感じていただけたら何よりも嬉しいことです。
では、本日はこちらから。

袋帯「小森織物(小森の帯)・唐織・葡萄唐草文」
京都西陣織にあって証紙番号「54」と、
組合が出来た当時から代々織物を制作されている老舗機屋、
小森織物さんが手掛けた唐織の袋帯です。

「小森の帯」の名で親しまれている、
西陣織の名店が織り上げる一本。
今まで当店でも、小森織物さんの帯は何本も扱わせていただき、
お客様にも喜んで結んでいただけております。

数ある西陣織のなかにあって、
工芸品や美術品の様な特別なものではなく、
日常の生活にあって、我々のハレのひとときを厳かに彩る一本として、
間違いのない品質を丁寧な仕事の中で織り続けておられる小森織物さん。
特段凝った仕事がなされている訳でもなく、
また、華美に意匠を凝らした文様という訳でもないのですが、
安心感のある老舗のものづくりは小森の帯を選ぶ際の何よりの大切な要素であり、
それに共感をしてくださるお客様もたくさん居られることを、
今までご縁を結んできたお客様からのお声を聴くたびに感じています。

こちらの一本は、葡萄唐草文を織り上げたもの。
「葡萄唐草文」は古くから日本で愛され続けている文様のひとつで、
飛鳥時代にシルクロードを渡り、正倉院文様として日本に伝わった文様とされています。

帯巾いっぱいに長く伸びる蔓の様子と、青々と広げる葉の様子、
その間にはたわわに実る葡萄が織り込まれており、
繁栄を意味する葡萄唐草文の文様の格式と良さを、
十二分にお楽しみいただける仕上がりとなっています。

1000年以上も愛され続けている文様ですが、
その色遣いはどこか洋を感じる現代的な織り糸が選ばれています。
葡萄の藤色や若草色、黄色は、
クリーム色の帯地に馴染ながらも個性を感じさせてくれるものであり、


その葡萄の色に目が行くように控えめな色遣いとなっている葉の色も、
生成り色や桃色を使い、とても品の良い個性を感じさせてくれます。


どの色も、柔らかで当たり障りのない色目の様ですが、
上述しましたとおり、ひとつひとつの挿し色がとてもセンス良い利き色が使われており、
文様・色の絶妙な組み合わせが格調高い礼装の着姿に、
一色個性を加えてくれる一本になります。
こうした計算されながらも、その趣向を感じさせない自然な仕上がりが、
老舗が老舗たる所以だという事を感じる、素敵な仕上がりの袋帯です。

訪問着や附下げ、色無地にあわせて、
七五三などの秋冬の礼装の着姿にお役立ていただけたら何よりも嬉しいことです。
こうした何気なくも、確かな仕事がなされている帯が手元にあると、
どの様な礼装であっても心配なく迎えることが出来る安心感があります。
これからの礼装シーズンにその安心感をもってその時を迎えていただければと願うばかりですし、
皆さまにとってそのひとときが、思い出深いものとなりますことを、
心からお祈りしております。
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