和をたしなむ

2026.02.06更新 - 徒然なるままに

色選びがきもの屋のすべて。

 

先月、近隣中学校の生徒さん3名を当店で迎えて、

職業体験を行いましたが、

 

「きもの屋の仕事って何?」

 

と聞かれました。

 

 

もちろん小売店なので、

着物や帯、小物、サービスを販売する事は当たり前なのですが、

それはあくまでも表面上に見える仕事で、

その奥にあるものが重要、というよりもそこにこそきもの屋の神髄があります。

 

 

 

そのひとつが、「色選び」。

 

当店が三代にわたって最も大切にしている仕事です。

 

 

 

お見立ての際の着物と帯の色合わせから、

帯〆や帯揚げの色合わせ、八掛選びといったもので、

感覚的に「良い!」と思えるものを出来る限り言語化をして、

お客様にその理由などをお伝えし、ともに納得した一色を選び抜く事にあります。

 

 

今日は午前中からそのひとつである、「八掛選び」をしていました。

 

 

 

八掛選びのパターンは2つ。

 

ひとつは、お客様とともに選ぶことと、

もうひとつは、当店にお任せいただくこと。

 

 

お客様とともに選ぶ際は、

八掛の見本帳を基に選んだり、現物の八掛をご用意して選んだりと、

こちらはお互い会話をしながら選ぶことになるので、

私としては比較的容易。

 

 

反面、当店にお任せいただく場合は、

お客様のお好みやお召しになられるであろうTPO、

合わせられるであろうお手持ちの帯など事も勘案して選びますし、

 

最も大切な事は、

 

「お客様がお求めになる美濃幸の色」

 

を的確に合わせ込まないといけないので、

より一層細やかに神経を使い、決断力をもって一色を決め込みます。

 

 

 

お任せいただいているという事は、私の選ぶ色を信頼してくれているという証。

 

 

やりがいのある仕事には間違いがありませんし、

自身の経験値も一段階多く付くように感じています。

 

 

 

今日の八掛選びは後者のパターン。

 

 

まずは手持ちの中で似合うであろう八掛を何パターンか用意をし、

粗選びをしていきます

 

 

 

 

実際の反物を目の前にして、その中から更に候補を絞り込みます。

 

今回はこのブルーグレー系のものにする事にしました。

 

 

 

 

三色用意をしましたが、写真レベルでいくとほぼ同色。

 

 

 

 

でも、ひとつひとつ確実に色は違っており、

実際に反物に合わせてみると、それぞれの個性が際立って見えます。

 

 

 

 

室内光だけでなく、天然光の下でも確認をして、

最良の一色が決定。

 

 

これでお仕立てに回すことが出来ます。

 

 

 

 

この様な仕事を日々重ねる、きもの屋の仕事。

 

 

気を抜くことなく、ご縁あってきもの美濃幸を頼って下さった皆さまが、

より一層着物を楽しみ、素敵に着こなしていただける様に、

縁の下の力持ちとして努めていきたいと思っております。

 

 

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