和をたしなむ

2026.01.20更新 - コーディネート紹介

長い月日を共にしてくれる草木染紬の魅力と、それを引き立てる帯の存在感。「飯田紬×洛風林九寸帯」

 

毎年1月の恒例イベント

 

「きものお手入れキャンペーン」

 

31日(土)まで開催中です!!

 

詳しくはこちら

きものお手入れキャンペーン開催します。

 

 

 

 

今日は新年からご来店いただいた、

お客様のコーディネートをご紹介いたします。

 

(お客様のご承諾をいただいた上で投稿をしております)

 

 

 

お客様のお名前にも由来のある草木を使い糸染をし、

その糸を縞柄に織り上げた飯田紬に、

 

彩と個性を加えてくれる、

猩々緋色に大柄の文様を織り上げた、

洛風林さんの九寸帯「東欧華文」を合わせた着姿です。

 

 

 

 

お客様との出逢いは、数年前。

 

当時はご結婚されたばかりで自分の都合に合わせて着物をお楽しみになられており、

コーディネイトの相談をお受けしながら、当店の好みに共感をして下さり、

楽しいご縁が繋がり続けております。

 

 

後にご出産をされ、そうなるとどうしても自分の都合だけでは着物を着る事もままならず、

この日は一式をお持ち込みになり、当店で着付けをして久しぶりの和装を楽しんでおられました。

 

 

お子様の成長、ご家族様の歩みに合わせて、

これからも自分らしく、楽しむ気持ちとともに、

その折々に合った距離感で着物を楽しんでいただけたらと思っています。

 

 

 

さて、

 

今日のコーディネイトは、

すべてきもの美濃幸でお見立てをさせていただいたもの。

 

 

一点ずつ丁寧に、お心に留まるお品をお見分けいただいては、

そのひとつずつのピースを組み合わせる様に着物をお楽しみいただいており、

 

長着の飯田紬は、

日常に着こなしていける紬であり、

また長く愛用していけるような質感を持ったものをというご要望に応えて、

ご提案させていただいた一着であります。

 

 

手織りの風合いが活き、縞柄も主張をし過ぎず飽きも来ない、

飯田紬らしい仕上がりの一着。

 

きっと長く愛していただける事と思っております。

 

 

 

 

洛風林さんの一本はその大柄のお太鼓柄と、

猩々緋色の地色も含めて織り糸が個性的な色遣いになっています。

 

 

 

「飯田紬に合いそうな一本を」と、

お客様にご要望を頂いた際にこちらの帯をご提案したのですが、

その時は「ちょっと派手じゃないですか?」と言われたと記憶しています。

 

 

でも実際に合わせていただくとご覧の通り、

帯単体で見ると個性の塊の様に感じますが、

こうしてお心に留まるお客様が結び、実際にコーディネートをしてみると、

不思議としっくりと馴染み、個性だけでなく着姿に調和と程よい彩りを与えてくれます。

 

 

 

 

無駄に個性ばかりを主張するのではなく、

互いに手を取り合うように調和をし、三倍四倍の力を発揮するプロの仕事。

 

 

そうした物の力や感性の素晴らしさに、

この一本を制作された洛風林さんの本領があり、

多くの着物ファンに長年愛され続ける理由のひとつが在るのだと感じる着姿になりました。

 

 

 

最後、着姿の肝になるのは帯〆の存在感。

 

 

龍工房さんが組み上げた綾竹台三井寺組の一本ですが、

この個性と個性をまとめ上げてくれる、最良の一本となっています。

 

 

 

 

ものづくりがままならない着物業界の現在地。

 

魅力あふれる飯田紬の様な何気ない草木染の手織り紬は、

今や稀有なものとなりつつあり、

実際に飯田紬自体は新たなものが制作されていません。

 

 

 

悲しい現実ではありますが、

こうしてご縁あったお客様にお召しいただけた事に、

そして大変気に入っていただけとても素敵に着こなしていただけている事に、

ご提案した者として何よりも嬉しい事と感じていますし、

 

お若いお客様がこれから何十年もの長き時間のなかにあっても、

洗い張りをしながら、裏地を変えながら風合いの変化を楽しみ、

コーディネートを変えていき、長く永くお楽しみいただける事が最も嬉しい事です。

 

 

Kさま、素敵な着姿をありがとうございました!

 

 

 

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