和をたしなむ

2018.06.19更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「ノーネクタイと袖なし羽織」

 

先日、子どもたちがお世話になっている保育園関係の総会へ出席してきました。

 

もちろん、着物姿で向かったのですが、

この様な着姿を選択することに。

 

 

単衣~夏衣に向く、米沢佐志め織物さんの「夏絹」と、

紗の袖なし羽織の組み合わせ。

 

 

私的には、

 

「ノーネクタイでも大丈夫です。」

 

な場所には、

この袖なし羽織がとても重宝しています。

 

 

男性だと「ノージャケ&ノーネクタイでOK」、

女性だと「軽く何かをお羽織下さい」くらい、

 

セミフォーマルとまでも行かない、

でも少しフォーマル感を出した方が場の雰囲気に馴染むといったTPOの場合、

袖のある普通の羽織を羽織るとフォーマル感が高まりすぎるので、

この様な袖なし&短めの着丈のものが便利します。

 

 

実はこの羽織、

祖父が着ていた袖あり羽織から袖を外して、

袖付だけを始末しただけのもの。

 

リユース出来たという意味でも重宝したと思っています。

 

 

この様な「裄も着丈も短い」昔の羽織は、

袖を取るだけでちょっとした場にきく羽織になり、

着流しよりも着物感が高まるので、

きもの男子の皆さまにはお勧めのアイテム。

 

もちろん、新しいものを誂えて頂けたら着物屋として何よりも嬉しい事ですが、

あるものを上手に活用して頂ける事も着物ファンとしては嬉しいことです。

 

 

合わせた羽織紐は、私のお気に入り。

 

 

龍工房さんの夏羽織紐で、何年か前に見分けた一品。

 

羽織紐は組紐以外にも、石の物や金属の物など色々ありますが、

私は組紐のものがお気に入りで使っています。

 

紐を乳に直付けして、脱ぎ着の時に結ぶ動作が大好きですし、

紐の方が断然軽いので、羽織っている時の負担がかなり減ります。

 

 

和装と洋装のTPOの整合性は、きちんと決まったルールはなく、

それぞれの感性の任せる部分が大きく、

それがユーザーにとっての最大の悩み事になっていると思います。

 

ただ、そうした難しい部分もありますが、基本は、和洋どちらも同じ基準であり、

あまり難しく考えすぎない方がその場を一層楽しめます。

 

 

そうしたご相談は大歓迎ですので、いつでもお気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

皆さまにとって着物と在る時間が自分らしく、心地良いひとときとなります様に。

 

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