素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.8「最新の名古屋帯を手に入れて、昔の着物の魅力と着手の魅力を最大限に引き立てる。」
卒業式・入学式シーズンの到来です。
その大切なお子様の門出の時を、
自分らしく装う着物で迎えたいとお考えの方も、
きっと多くおられる事と思います。
きもの専門店として、そうした皆さまのお気持ちに寄り添い、
最大級の応援をするのは当たり前の事ですし、
その様なハレのひとときのお役に立てる事は、
この仕事をしている何よりの励みであり、喜びです。
今月のコラムでは、
そんな皆さまのお気持ちに叶う、
美濃幸好みの入卒式着物コーディネートをご紹介してまいります。
着物のコーディネイトに限らず、
どの様な着物を選んだらいいのか、帯〆や帯揚げといった小物の選び方、
お手持ちの着物や帯を活かすコーディネイトなど、
コラムをご覧の皆さまのお役に立てる様な情報を発信していきます。
どうぞ楽しみにご覧くださいませ。
VOL.1では「美濃幸好みの附下コーディネイト」として、
美濃幸好みの附下と合わせた袋帯をご紹介するなかから、
入卒式というシチュエーションに向く色や柄の解説をいたしました。
詳しくはこちら
→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネート VOL.1
VOL.2では「春色の帯〆選び」と題して、
入卒式に向く帯〆の選び方を解説いたしました。
詳しくはこちら
→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.2
VOL.3では「デイリーバッグとしても使い込める利休バッグと草履」として、
買い替え時でもある草履バッグのおすすめ品をご紹介いたしました。
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→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.3
VOL.4では「本当に名古屋帯でも良いの?! 時代に合った入卒式名古屋帯コーディネート」と、
今の時代に合った帯選びを解説いたしました。
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→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.4
VOL.5は番外編。 44年前、私の小学校入学式の時の写真から、
今回の企画への想いや、私自身の和装に対する考え方などを書き記してみました。
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→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.5
VOL.6では、「最近の入卒式に向く、飛び柄小紋のススメ」として、
最近の入卒式であれば品格をもった着姿をお楽しみいただける、
飛び柄小紋でのコーディネイトを解説いたしました。
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→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.6
VOL.7では、男性の皆さま、イケオジを目指すお父様にもスポットを当てた、
「新しいイケオジの扉が開く 小粋で品のあるお父様の入卒式着物コーディネート」
をご提案させていただきました。
詳しくはこちら
→素敵なお母様と褒められたい 入卒式着物コーディネートVOL.7
さて、2月も終わりが近づき、
この特集も終盤となってきましたが、
ホームページのコラムを含めて、ブログやInstagram投稿などでも反響をいただき、
皆さまの着物にまつわる関心ごとのひとつだという事を実感しております。
私が述べる考えやコーディネートがすべてではありませんが、
それでも一つの指針として何かを感じ取っていただき、
それが皆さまお一人おひとりの着物との時間が有意義なものになれば、
何よりも嬉しい事です。
どうぞ引き続きお付き合いくださいませ!
このコラムでは、
「最近の入卒式での着物率は10%程度」
と何度かお伝えしてきました。
地域差や公立私立の差はあれど、
私が子どもの頃の半分くらいは着物だった時と何が違っているのか、
何が着物を着ない障壁となっているのか、
その理由のひとつに、
「持っている着物を活かすことが出来ない。」
という事があります。
そもそも着物が身近になく、
着物に対する関心が低いという方も相当数おられると思いますが、
私と同世代のアラフォー世代&アラフィフ世代の皆さまは、
そのお母様方がご結婚の際に着物を一揃え用意された場合が多く、
そうした着物や帯たちがアラサー世代の皆さまと比べると身近にあり、
触れる機会も多いように感じています。
「一揃え用意はあるけど、昔の着物だから自信をもって着ることが出来ない。」
「昔の色柄が時代にそぐわない。」
と言ったご意見をよく耳にします。
着物はファッションです。
ファッションには流行があり、
時代 々によって流行りの色柄があります。
和装における流行は洋服のおけるそれと比べれば、
20~30年といった大きな波ではありますが、
それでも確かに流行り廃りというものはあり、
昔の着物をそのまま着てしまうと最前線という感覚は薄まり、
それこそ「着物=古いもの」という感覚に陥ってしまいます。
着物を着たい気持ちはある。
そして、昔のものも大切にしたい気持ちもある。
その様な時に私がお客様におすすめしている事が、
「着物はそのままで、新たに帯を一本増やしてはいかがでしょうか」
という事です。
という事で、
今回のテーマは、
「最新の名古屋帯を手に入れて、昔の着物の魅力と着手の魅力を最大限に引き立てる。」
という内容にて、
お手持ちの着物の魅力を最大限に生かし、皆さまに古さを感じさせない、
そんなコーディネートを解説いたします!
着物も帯もはたまた小物まで昔のままでは、
今のご自身に似合わないのは当たり前です。
年を重ねて、雰囲気も変わり、またご自身のセンスも磨かれたなか、
20代30代で選んだものがそのままに当てはまる事の方が、
難しいように思います。
着物も帯も、すべて新しく新調してしまえば解決する様にも思えますが、
このコラムをご覧下さる様な、着物を着たいと思っている皆さまからすれば、
今手元に在るものも出来るだけ活かしてあげたいという気持ちも同居しているというもの。
そんなお気持ちに添うには、
帯を一本増やして帯周りのコーディネートにひと工夫加えるだけで、
その印象を180度変えることが出来ます。
。
今回は少し時代を感じる橙色の附下に、
昨年美濃幸好みの仲間入りをした経錦織の名古屋帯(九寸帯)を合わせてみました。

20年ほど前に流行った、派手色の色目。
ご結婚される前のお嬢様には、
この様な橙色やサーモンピンク色の地色が定番で、
きっと皆さまの箪笥の引き出しにも、
同じような着物があるのではないでしょうか。
こうした色目の附下であっても、
今風の落ち着いた色目の帯を合わせて、帯〆などの小物の色目もそれに合わせて整える事で、
昔の着物が持つ魅力を今風に最大限引き立ててくれるコーディネートになります。

帯は名古屋帯を選びましたが、
これは、昔の附下は今のと比べると柄付けがしっかりとしているので、
今の訪問着と同じような柄付けがなされています。
ここに大仰な袋帯を合わせてしまうと、
洋装が多い最近の入卒式では浮いてしまいがちなのと、
帯柄を少しでもあっさりとまとめる事で、
その総柄の様な附下の印象を落ち着かせることに意味があります。
もちろん袋帯を合わせていただいても良いのですが、
もし選ぶのであれば金銀が抑えられたものを、
また附下の地色に馴染みやすいクリーム色系のものを選ばれると、
今回の同じようなコーディネートを創り上げることが出来ます。

そして名古屋帯(九寸帯)が重宝なところは、
入卒式など、今の礼装の場には格が丁度いい塩梅というところ。
今回ご紹介をしております一本の様な、
附下から色無地、地色も濃い色から薄い色まで、
オールマイティに合わせられるものが手元に在るだけで、
お手持ちの着物が一気に出番が増える事でしょう。
帯〆の色も、地色と同じような鮮やか過ぎるものを選んでしまうと、
一気に時代を感じさせるコーディネイトになってしまうので、
一色控えた、抑えめの色目を合わせていただくと、
今風の装いへと変化をします。

今回は帯の色目にもあり、附下の前身頃にも挿し色として使われ、
また入卒式の頃を意識した、若草色の帯〆を合わせてみました。
もう少し落ち着いた色目をお求めでしたら、
この様なシックなものを合わせても相性良くまとまります。

若草色と比べると、ぐっと落ち着いた印象に。

格調高い印象をもった着姿を演出してくれます。
こうした帯〆で格の調整が出来るあたりも、
あっさりとしつつも礼装としての格式を持った名古屋帯(九寸帯)の利点。
「子どもの入卒式や節目は着物で迎えたい。」
と思われるお母様にとって、
きっと役に立つ一本になるかと思います。
以上、
「最新の名古屋帯を手に入れて、昔の着物の魅力と着手の魅力を最大限に引き立てる。」
でした。
着物には想いが籠ります。
ただ着るだけではなく、
それを誂えた方の想いやそれに袖を通す人の想いなど、
色々な気持ちを込めて、着物との時間を過ごされます。
お召しになる皆さまはもちろんのこと、
その着物を用意してくれたお母様にとっても、
「今日は着物で良かった。」
と思っていただける一着になれば、何よりも嬉しいです。
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